更新日: 2023.02.20 その他家計

「春財布」は「年収の200倍」の値段で買うべき!? お金との賢い向き合い方も解説

執筆者 : 柳沢俊宏

「春財布」は「年収の200倍」の値段で買うべき!? お金との賢い向き合い方も解説
1月から3月は旧暦でいうと、春に当たります。この時期に財布を買い替えると、春(=張る)財布として、縁起が良いとされています。また、ある本をきっかけに、財布の値段×200=年収となる「年収200倍の法則」がはやりました。
 
このように、財布とお金は切っても切れない関係とされています。今回は、財布とお金をテーマに賢いお金との向き合い方について紹介します。
柳沢俊宏

執筆者:柳沢俊宏(やなぎざわ としひろ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、ワイゼットFPオフィス代表

春財布って本当に効果があるの?

残念ながら、「春財布は縁起が良い」に科学的根拠はありません。しかし、「購入時に抱いた目標を常に思い出すこと」「きれいな財布を使うこと」には、お金が貯まる重要な要素が隠れています。
 

購入時に抱いた目標を常に思い出すこと

「春財布の時期だから財布を買おう」という人の中には、ビジネスなどで何かを成し遂げたいという気持ちで財布を購入する人も多いのではないでしょうか。
 
何かを成し遂げる上で、初志貫徹することは大切です。しかし、当初の目標を常に意識しておくことは大変なことでもあります。財布は常に持ち歩くもので、毎日手にする方も多いかと思います。
 
その際に、「あの目標を達成するぞという意気込みでこの財布を買ったな」というように、常に自分の目標を思い出させてくれるツールとしても役立てられるのではないでしょうか。
 
仕事でも新年度の目標を立てることが多い春に、目標を達成すると覚悟を決めて新しい財布を購入することで、1年間努力ができるということもあるでしょう。
 
上手くいっている時も、心が折れそうな時も身近な財布が初心を思い出させてくれるという意味で、目標の達成を後押しし結果としてお金が貯まることにもつながるかもしれません。
 

きれいな財布を使うこと

財布がクレジットカードやレシートでパンパンに膨れ上がっているのを見て、皆さんはどんな印象を受けますか? がさつでお金に対しても無頓着な人なのかなと思ってしまうかもしれません。
 
一方、きれいな財布(決して、高級品である必要はありません)を丁寧に使っている人を見ると、お金に対してしっかりしてそうだなと、信頼を得ることにつながることもあるでしょう。
 
また、レシートなどを整理することで、支出の「見える化」が行われ、無駄な支出を見直すことができ、節約につながります。きれいな財布を丁寧に使うという心がけをすることで、お金が貯まりやすくなるというのもあながち間違いではないかもしれません。
 

「年収200倍の法則」って本当?

また、「年収200倍の法則」も本の著者が自身の経験から基に発見した法則であり、科学的根拠はありません。
 
また、財布で年収が決まるというより、年収で財布が決まっているという考え方もあります。年収の高い人はそれなりに高い財布を購入することが多いからです。
 
一方で、次のとおり年収200倍の法則によって「目標を常に意識すること」につながるため、お金持ちになる可能性も広がるのではないでしょうか。
 

良い財布を買って年収を上げるぞ! という気持ちが大事

年収を1000万円にしたいから、5万円の財布を買う。ここで大事なことは、5万円の財布を買うことではありません。「年収を1000万円にするぞ!」という意気込みです。
 
繰り返しになりますが、財布は常に持ち歩くものなので、その意気込みを常に思い出すことができます。高い意識を持つことで、収入アップにつながり、お金が貯まるという仕組みです。
 

大事なのはお金とどう向き合うか

春財布を通して、「目標を常に意識することの大切さ」「財布の中身を整理し、支出を見直すことの大切さ」を確認しました。お金の意識を高めて支出を見直し、自分の目標を常に持ち続けることがお金を貯める上でのポイントになるのではないでしょうか。
 
今一度、自分の財布に目を向けることで、お金とどう向き合っていくかを考えてみましょう。
 
執筆者:柳沢俊宏
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、ワイゼットFPオフィス代表

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