【2022年】世代別平均貯蓄額トップは1755万円!地域別平均額もあわせて紹介
配信日: 2023.03.24 更新日: 2024.10.10
本記事では、世代別・地域別の平均貯蓄額について、世論調査をもとにご紹介していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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【平均貯蓄額】含まれる金融資産の種類について
そもそも、「貯蓄額」とは、どのような資産を指すのでしょうか?
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査2022年」では、金融資産を以下のように定義しています。
『定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用の為、または将来に備えて蓄えている部分とする。ただし、商・工業や農・林・漁業等の事業のために保有している金融資産や、土地・住宅・貴金属等の実物資産、現金、預貯金で日常的な出し入れ・引落しに備えている部分は除く』
具体的には、次の項目が含まれます。
・預貯金:銀行、信用金庫などへの預金
・保険:積立型保険商品/個人年金保険など
・有価証券:株式/債券など
・その他金融商品:投資信託/金融派生商品など
同調査によると、2022年の平均貯蓄額は1291万円、中央値が400万円。2021年の平均貯蓄額1563万円、中央値450万円から、大幅に減少する結果となっています。
※中央値:調査対象世帯を保有額順に並べた際、真ん中に位置する世帯の金融資産保有額。高額資産保有世帯の影響を受けないため、平均値より世帯全体の実感により近い数値となっている。
【2022年】年代別|平均貯蓄額
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」による、2022年の年代別金融資産保有額は、以下のとおりです。
世帯主の年齢 | 平均額(万円) | 中央値(万円) |
---|---|---|
20歳代 | 185 | 20 |
30歳代 | 515 | 150 |
40歳代 | 785 | 200 |
50歳代 | 1199 | 260 |
60歳代 | 1689 | 552 |
70歳代 | 1755 | 650 |
平均 | 1150 | 280 |
※筆者作成
上記の調査結果には、運用目的の資産を有さない、あるいは預貯金を保有していない「金融資産非保有世帯」も含まれています。
平均保有額のトップは、70歳代の1755万円。預貯金、生命保険、個人年金保険、株式など、長期間積み重ねた資産が多いことが、ほかの世代との差につながっているといえるでしょう。
【2022年】地域別|平均貯蓄額
一方、地域別の平均金融資産保有額は、以下のようになっています。
世帯主の年齢 | 平均額(万円) | 中央値(万円) |
---|---|---|
北海道 | 741 | 70 |
東北 | 842 | 124 |
関東 | 1325 | 310 |
北陸 | 1182 | 254 |
中部 | 1262 | 348 |
近畿 | 1216 | 300 |
中国 | 1062 | 270 |
四国 | 932 | 200 |
九州 | 801 | 114 |
※筆者作成
平均金融資産保有額トップの関東と、もっとも低い北海道とでは、584万円もの差があることが判明しました。
このような地域格差には、生産性の高い地域産業の有無や人口構成、老後資金に対する考え方など、さまざまな理由が考えられます。
平均貯蓄額をライフプランニングの参考にしよう
平均貯蓄額には、世代や地域による格差があります。
しかし、職種や年間収入額、世帯人数、世帯の就業人数などによっても変動するため、ご自身の貯蓄額と本記事のデータを比較して、必ずしも一喜一憂する必要はありません。
ご紹介した情報はあくまで参考程度にとらえ、今後の貯蓄計画やライフプランニングにお役立てください。
出典
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯]令和4年調査結果」各種分類別データ
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2022年」(二人以上世帯調査)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部