更新日: 2023.04.04 働き方

YouTuber・ストリーマーの平均月収は1万円未満が最多? 副業としては効率がよくない?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

YouTuber・ストリーマーの平均月収は1万円未満が最多? 副業としては効率がよくない?
2018年1月に厚生労働省から副業・兼業の促進に関するガイドラインが公開されたことを機に、副業を始める人が増加しています。数ある副業の中で、YouTuberやストリーマーといった、動画投稿系の副業が特に人気です。
 
しかし、副業に関する複数の調査結果によると、YouTuberやストリーマーは、効率がよくない副業であることが分かりました。
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YouTuberとストリーマーの平均月収

「YouTuber(ユーチューバー)」とは、YouTube上で動画を公開して収入を得ている人たちのことを指します。一方、「ストリーマー」とは、ゲームや音楽などをインターネット上でライブ配信することで収入を得る人たちのことを指しています。
 

YouTuberの平均月収は5000円~1万円が最多

YouTuberの収入源は主に広告収入です。動画内に広告を入れて配信するためには複数の条件をクリアし、YouTubeパートナープログラムの認定を受ける必要があります。
 
2022年2月、ファストマーケティングが、YouTubeパートナープログラムを受けている男女288名を対象に、YouTuberの月収を調査しました。
 
これによると、最も多かった月収は5000~1万円で、全体の28.7%を占めていました。この結果から、YouTube動画で収入を得られられたとしても、約3割の人は1万円も稼げていないことが分かります。
 

ストリーマーの平均月収は1000円以下が最多

ストリーマーの収入源は、主に投げ銭や広告収入です。
 
株式会社レビューが運営する「さぶらいぶ」は、2023年1月に、10代以降の男女70名を対象に、ストリーマーの収入に関する調査を行ったところ、ストリーマーが1ヶ月のライブ配信で得られる収入は1000円以下の人が最多で、全体の31.4%でした。
 
以上のデータから、約3割のストリーマーが月1000円も稼げていないことが分かります。
 

副業をしている25%以上は月収4万円~10万円

株式会社フォーイットが運営する「Mediverse(メディバース)」が2022年10月、全国の20~69歳の男女500名を対象に「副業に関するアンケート」調査を実施しました。
 
これによると、副業をしている30代の4人に1人が1ヶ月に4万~10万円稼いでいることが分かりました。このデータから、全副業ジャンルの平均月収は、YouTuberやストリーマーの平均月収よりも多いことが分かります。
 

動画投稿で収益化する難易度は高い

副業として動画投稿を選ぶ人も多いでしょう。しかしデータを比較してみると、数ある副業の中でも稼ぎにくい仕事であることが分かります。
 
YouTuberやストリーマーとして収益化するためには、安定して再生回数を稼ぎ続けなければいけません。多くの固定ファンを獲得する必要があるため、難易度の高い副業といえるでしょう。
 

動画投稿はコスパがよくない

動画投稿をするためには、以下のような機材を用意する必要があります。
 

【動画投稿に必要な機材とサービス】

動画編集できる高スペックなPC
動画編集ソフト
高画質なカメラ
照明や3脚など

 
これらの機材を用意するためには10万円以上の費用が必要です。多額の費用をかけて準備しても、月1万円も稼げない可能性が高いことから、YouTuberやストリーマーはコスパのよくない副業といえるのではないでしょうか。
 

まとめ

YouTuberとストリーマーは、非常に人気の高い副業です。趣味や特技を動画で配信して収入を得られる可能性があるので、多くの人が挑戦しやすい副業といえるでしょう。
 
しかし、複数のデータを比較してみると、数ある副業の中でもコスパがよくない副業であることが分かりました。もしも、収益性を重視して副業を選ぶのであれば、動画配信ではない副業ジャンルを選んだ方がよさそうです。
 

出典

厚生労働省 副業・兼業の促進に関するガイドライン

ファストマーケティング YouTuberに関する実態調査

株式会社レビュー ライブ配信だけで一か月で得ている大体の収入

さぶらいぶ

株式会社フォーイット 副業に関するアンケート

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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