更新日: 2024.10.10 貯金
主婦・パートでも貯蓄を増やせるたった1つのコツ
そこで、無理なく、少しずつでも貯蓄を増やすための方法やコツを挙げてみたいと思います。ストレスを感じることなく、続けられる方法が一つでもあれば、試してみてはいかがでしょうか。
理想の貯蓄額
家族構成などによって、支出の項目は違います。理想の貯蓄額は一概には言えないものですが、手取り収入に対して2割程度、難しければ1割程度はやはり確保したいところです。
年間の貯蓄額の理想を、収入の2割として考えてみます。
子ども手当など、すべての収入を合わせ、年収300万円世帯であれば年間の貯蓄額は60万円、年収400万円なら80万円、年収500万円なら100万円、年収700万円なら140万円程度です。ざっくりと計算するとこうなります。
しかし、ご家庭によってお金のかかる時期、貯めるのに適した時期や状況はさまざまです。現在は貯金ができていないとしても、あまり気にしすぎる必要はありません。
このくらいの額が目安であるということを頭に置き、家計簿をつけて収支を把握しておきましょう。それだけでも、貯金への意識は変わってくると思います。
貯金するための工夫
次に、貯金するためのちょっとしたコツをいくつかご紹介したいと思います。
(1)食費の中から先取り貯金をする
給与が出たら、すぐにいくらか先取り貯金をするという方法は、よく知られているかと思います。
そこまでの余裕がない、それでも足りないという場合、多くの主婦にとって最も身近な支出とも言える食費について考えてみてはどうでしょうか。
スーパーで安い時についついたくさん買ってしまうなど、食費は節約しているようで意外と使い過ぎてしまいます。
もちろん、日々の買い物のたびに節約のストレスを感じることは避けたいですし、栄養バランスが崩れるようなことがあってはいけません。
そこで、月々の食費から、先にいくらか別にしておきます。例えば月に4万5000円を食費に充てているなら、その中から先に1万円だけを封筒に入れて分けておきます。
どうしても足りなくなったら使うようにする、と決めておくのです。金額は5000円でも、もっと少なくても良いと思います。
やってみると、わざわざ分けるというひと手間によって、なんとか予算内に収めようとする気持ちが働き、封筒のお金を使わずに済む月が出るようになります。
絶対に使えないわけではないので、強い心理的ストレスになることもありません。使わずに済めば、嬉しい気持ちになりますし、節約が楽しいという気持ちも湧いてきます。
(2)買わずに借りる
例えば車です。通勤でどうしても毎日乗らなければならない、郊外なので日々の買い物や子どもの送り迎えにどうしても必要、という場合を除き、たまの週末しか乗っていないのであれば、車を手放してカーシェアリングやレンタカーを検討したほうがお得な場合が多いと思います。
また、お呼ばれなどで、新しい洋服やカバンが必要になることがあるでしょう。パートなど、お仕事に行くのに毎日同じ服で行くのもちょっと恥ずかしいということもあるかと思います。
最近は服や小物をレンタルできるサイトやアプリも増えているので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
(3)年払い、まとめ買いする
保険料やNHK受信料などは年払いにすると割引になるものがあります。子どもの通信教育の教材代なども同様です。
一度に支払うので一時的には支払い金額が大きく感じますが、年単位で見れば数千円安くなりますのでその分、貯蓄へ回せます。
(4)節約できそうなもの、あれこれ
ご家庭によってはこんなものも節約できるかもしれません。
・美容院に行く回数を減らす
・新聞を朝刊だけにする、カードで支払う
・行っていないスポーツジムや習い事を退会する
・視聴してない衛星放送、ケーブルテレビを解約する
・携帯代のプランを見直す
ポイントや副業で稼ぐ。ほんの少しでも楽しみながら増やすということ
支出を減らすのではなく、積極的に使えるお金を増やすという考え方も必要だと思います。
例えば、よく使うお店のポイントカードを作ったところ、溜まったポイントで一回分の買い物が無料になった、という経験はあると思います。
他にも、クレジットカードを利用した支払い方法でポイントを増やしたり、相性の良いクレジットカードと電子マネーを使って、2つのポイントを二重取りするという方法もあります。
また、副業とまでいかなくても、アンケートモニターやアフィリエイトなどで収入を得ることは、比較的容易にできます。趣味の延長のような形で得意なことを人に教えたり、フリマアプリを使って家の中を断捨離しながら稼ぐという方法もあります。
その際、多く稼ぐということに重きを置かず、「月に5000円でも得られたらいいな」と心の余裕を持ちましょう。あまり自分を追い詰めないようにすることが大事です。
家事や育児、介護、仕事と忙しい主婦にとって、自分の時間はそれほど多くないと思います。あまりストイックになると疲れてしまいますし、続けるのが苦痛になってしまいます。
あくまで現在の生活のペースを崩さず、わずかな時間で楽しみながらできる方法を探すのがおすすめです。
Text:藤丸 史果(ふじまる あやか)
ファイナンシャルプランナー