更新日: 2023.06.15 その他家計

エアコンよりも電気代が安い!? 「省電力」かつ「涼しい」冷風機で暑い夏を乗り切るには?

エアコンよりも電気代が安い!? 「省電力」かつ「涼しい」冷風機で暑い夏を乗り切るには?
夏場には、ほとんどの家で使用されるエアコンですが、電気代が高くなることが難点。電気代値上げの影響もあり、少しでも電気代を安く抑えたいと考えている人も多いでしょう。
 
そこで、おすすめするのが、冷風機です。冷風機とは、冷たい風を出し、部分的に涼しくしてくれる製品です。今回は、冷風機の仕組みと電気代について解説します。
 
さらに、冷風機をうまく活用して、夏を快適に過ごすコツもご紹介します。エアコンによる電気代を少しでも抑えたい人は、必見です。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

「冷風機」とは?

冷風機とは、取り入れた空気を、熱交換器で冷やして送風する冷房機器です。扇風機と違って、冷たい風が出ることが特長です。仕組みはエアコンと同じですが、広い範囲には対応できないため、部屋全体を冷やすよりも、部分的に涼しくする効果があります。
 
冷風機のほとんどは工事不要で使用できて、なかには、持ち運び可能な機種もあります。ものによって、排熱ダクトが必要になるなど、設置場所が限られてしまうものもありますので、注意しましょう。
 

冷風機にかかる電気代 エアコンと比較してみた

ここでは、冷風機にかかる電気代をチェックして、エアコンと、どちらのほうが高くなるのか、比較してみます。ちなみに、家電製品の電気代を算出するには、以下の式で計算します。
 
製品の1時間あたりの消費電力(キロワット)×使用時間(時間)×電気料金単価(円/キロワットアワー)
 
上記の式にあてはめて、冷風機の電気代を計算してみましょう。冷風機の消費電力は、だいたい50ワットであるため、今回は0.05キロワットとします。1日8時間稼働するとして計算します。
 
0.05(キロワット)×8(時間)×30(円/キロワットアワー)=12
※東京電力エナジーパートナーの電力量料金単価:30円/キロワットアワーの場合
 
1日あたりの電気代は12円、1ヶ月にすると360円ほどです。
 
同じ計算方法で、エアコンの場合を計算(550ワットのエアコンを8時間稼働した場合)すると、1日あたりの電気代が132円、1ヶ月にするとおよそ3960円でした。比較すると、冷風機のほうが、電気代を安く抑えられることが分かります。
 

冷風機を使って夏を快適に過ごすコツ

冷風機はエアコンと違って、部屋全体の温度を下げることはできません。そのため、夏場に冷風機のみで過ごすことは難しいでしょう。しかし、工夫次第で、エアコンの使用頻度を減らすことは可能です。
 
冷風機は、部分的に涼しくしてくれますので、狭い部屋での使用や、自分一人のときなどに活用するとよいでしょう。個人の部屋ならば、冷風機を代用することで、エアコンをつけるよりも大幅に電気代を抑えられます。
 
また、扇風機と併用することもおすすめです。夜間に、エアコンをつけっぱなしにすると寒いけれど、扇風機だけでは蒸し暑いと感じる際は、冷風機と扇風機を併用することで、涼しい風を部屋全体にまわせます。
 
除湿機能のある冷風機を使えば、湿度を抑えられて、より涼しく感じるでしょう。
 

冷風機とエアコンを使い分けて節約しよう

エアコンは、部屋全体が涼しくなりますが、電気代が気になるところ。その点、冷風機は、消費電力が小さく、電気代を安く抑えられます。しかし、部屋全体を冷やす効果は期待できないため、部分的に活用することをおすすめします。
 
エアコンでは冷えすぎてしまう狭い部屋や、自分一人だけで使用するときなどは、冷風機を使うことで、エアコンを使うよりも、電気代を安くできます。双方を使い分けることで、賢く電気代を節約しましょう。
 

出典

東京電力エナジーパートナー「料金単価表‐電灯(従来からの料金プラン)」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集