更新日: 2023.06.15 その他家計

オール電化で節約!? ガスを廃止して電化住宅にすると、どれだけ光熱費が「安く」なる?

オール電化で節約!? ガスを廃止して電化住宅にすると、どれだけ光熱費が「安く」なる?
新築で戸建てを購入する際に、オール電化(電化住宅)にするかを、悩む方もいらっしゃるでしょう。光熱費を電気代にまとめられて、節約につながると考える人もいるかもしれません。
 
しかし、マイボイスコム株式会社のアンケート調査によると、2021年に電化住宅(オール電化住宅)にしている家庭の割合は14.3%であり、まだまだ普及率は低いという印象です。
 
そこで今回は、電化住宅でかかる電気代や、節約のポイントについてまとめました。電気の使い方次第で、光熱費を節約できるかもしれません。オール電化を検討中の人は、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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電化住宅とは?

電化住宅とは、調理・給湯・冷暖房など、生活する上で必要となるエネルギーを、すべて電気でまかなう(オール電化)住宅のことです。ガスを使用しないため、光熱費にガス代は一切かかりません。
 
ガスを使用したエネルギー供給に比べて、ガス漏れや火事などのリスクが減り、安全性の高いことが特長です。
 

電化住宅での1ヶ月の電気代は約1万5000円

関西電力によると、電化住宅(オール電化住宅)の場合、1ヶ月あたりにかかる電気代の目安は、2人家族で1万4303円とされています。総務省統計局の家計調査報告によると、2人以上の世帯における、2022年の平均光熱費は、以下の通りです。


・電気代:1万2678円
・ガス代:5232円

上記の二つを合計すると1万7910円となり、オール電化よりも、ガス+電気のほうが、光熱費の高いことが分かります。使用する電気機器や、使用頻度によっても異なりますが、使い方次第では、電化住宅のほうが、光熱費を安く抑えられるかもしれません。
 

電化住宅での電気代節約術3選

電化住宅にすると、電気代が心配な方もいらっしゃるでしょう。そこで、ここでは、なるべく電気代を抑える節約術を三つご紹介します。
 

夜間に電化製品を使用する

電気は、昼間に使用するよりも、夜間のほうが安くなる傾向にあります。例えば、東京電力エナジーパートナーの「夜トク12」プランでは、電気料金に図表1のような違いがあります。
 
図表1 2023年7月1日以降の「夜トク12」プラン電力量料金

    

電力量料金(1キロワットアワー)
午前9時〜午後9時 午後9時〜翌午前9時
44.36円 33.53円

※筆者作成
 
夜に、洗濯機を回したり食洗器を使ったりと、電気を使用する時間帯を意識するだけで、効果的に電気代を節約できるでしょう。
 

エコキュートを省エネモードで使用する

電化住宅では、給湯器としてエコキュートを使用しますが、それぞれ、省エネモードが搭載されています。
 
ただし、エコキュートの提供元によって、省エネモードでの使い方が異なりますので、詳細は自身で確認してください。また、風呂の「追い炊き」機能は、電気代が高くなる傾向にあります。
 
そのため、毎日新しくお湯を張ったり、足し湯機能を使ったりするほうが、電気代を安く抑えられるとされています。状況に応じて、うまく使い分けましょう。
 

省エネ機能を搭載している電化製品を使用する

最近では、省エネ機能を搭載した電化製品も、数多く販売されています。わざわざ買い替える必要はありませんが、次の買い替え時には、省エネ効果が期待できる製品を選びましょう。
 

電気を賢く使って光熱費を安くしよう

電化住宅(オール電化)は、ガスと電気を併用した場合と比較して、光熱費が安くなる傾向にあります。しかし、電気代高騰の影響で、光熱費を心配する方もいらっしゃるでしょう。
 
その場合は、電気の使い方を工夫すれば、さらに電気代を安く抑えられます。洗濯機や食洗器のタイマー機能を使って、夜間に使用するなど、これを機に、家事の仕方を変えてみましょう。
 

出典

マイボイスコム株式会社 MyVoice Enquete Library(MyEL) 「オール電化住宅に関するアンケート調査(第6回)」
関西電力株式会社「オール電化の電気代平均額と節約方法」
総務省統計局 家計調査報告 ―月・四半期・年― 家計調査 2022年(令和4年) 平均 「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」
東京電力エナジーパートナー株式会社「夜トクプラン」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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