働くならこの都道府県!「平均賃金」の高い都道府県トップ5
配信日: 2023.06.21 更新日: 2024.10.10
本記事では、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に、平均賃金の高い都道府県トップ5をまとめます。ほかの統計データと併せて、どの都道府県で働くのがよいのかを考察します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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働くならこの都道府県! 平均賃金の高い都道府県トップ5
今回、平均賃金の高い都道府県トップ5を基にして、おすすめの都道府県を考察するにあたって、参考にした情報は下記のとおりです。
・厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
・総務省「消費者物価地域差指数」
・独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)「職業紹介-都道府県別有効求人倍率」
・株式会社グローバルウェイ キャリコネ「働きやすい都道府県ランキング」
・大東建託株式会社「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2022<都道府県版>」
平均賃金、物価水準、有効求人倍率(2023年4月)、働きやすさ、住みここちの5つの要素から、働くならば、どの都道府県がよいかを考察します。
1位:東京都
最も平均賃金が高い都道府県は、東京都です。全国平均が月31万円なのに対して、東京都は約38万円と、約20%以上高くなっています。一方で、物価水準も全国1位ですので、収入は多いが、支出も多いといえるでしょう。働きやすさは全国2位、住みここちは全国1位と、文句のない順位です。
人気の高い東京都の有効求人倍率は、全国で2番目の高水準であるため、仕事をみつけやすい地域です。日本の首都に恥じない高評価ですので、働くならば、東京都で間違いないでしょう。
2位:神奈川県
2位の神奈川県の月平均賃金は約34万円と、1位の東京都とは約10%以上の開きがあります。物価水準も全国2位で、東京都と似た傾向にあります。
住みここちは全国3位ながらも、働きやすさは全国9位と、東京都と比べるとやや見劣りするかもしれません。
3位:大阪府
大阪府の月平均賃金は約33万円と、神奈川県といい勝負です。物価水準が全国13位で、収入が高いわりに、支出は抑えられそうです。
働きやすさ、住みここちは、共に全国6位と上位に入っており、人気の高さがうかがえます。ただ、有効求人倍率が全国27位であるため、職に就きづらい点が気になります。関西圏で働くならば、大阪府が最適といえるでしょう。
4位:愛知県
中部地方で唯一トップ5入りしたのが、愛知県です。ほかの中部地方の県の月平均賃金が、30万円に満たない中、約31万円と高い値を示しています。
一方で、物価水準は全国35位ですので、収入の高さのわりに、支出をかなり抑えられる県だと考えられます。
働きやすさは、大阪府を上回る4位、住みここちは8位と上位です。有効求人倍率が全国28位であるため、職をみつけることは、やや難しいかもしれません。それでも、中部地方で働くならば、愛知県がおすすめです。
5位:兵庫県
兵庫県の月平均賃金は、約31万円です。5位の兵庫県までが、全国平均を上回っています。物価水準が全国15位で、大阪府と似た傾向にあります。
働きやすさは18位ですが、住みここちは全国2位と、高い位置にあります。ただ、有効求人倍率が全国ワースト2位であるため、住む地域として考えたほうがいいかもしれません。
まとめ
ここまで、働くならばどの都道府県がよいか、平均賃金の高い5カ所の都府県について、物価水準、有効求人倍率、働きやすさ、住みここちの要素で考察しました。新型コロナウイルスの影響で、テレワークの普及が進むなど、働き方は常に変化しています。
本記事では、平均賃金を軸に考察しましたが、働く際の優先度は、人それぞれです。今回の考察を参考に、ご自身の価値観に合わせて、働く地域を選んでください。
出典
厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 調査の概要 結果の概要 都道府県別
総務省 小売物価統計調査(構造編)調査結果 結果の概要【消費者物価地域差指数】 「消費者物価地域差指数」 図1 消費者物価地域差指数(総合)(都道府県)
独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT) 職業紹介-都道府県別有効求人倍率:主要労働統計指標
株式会社グローバルウェイ キャリコネ「働きやすい都道府県ランキング」(PRTIMES)
大東建託株式会社 いい部屋ネット 「街の住みここちランキング2022 都道府県ランキング<全国版>」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー