更新日: 2023.06.23 貯金

40代で貯蓄は「100万円」ですが少ないですか? 平均はどのくらいなのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

40代で貯蓄は「100万円」ですが少ないですか? 平均はどのくらいなのでしょうか?
もしもの時のためや老後のために貯蓄をしている人、もしくは貯蓄をしたいと考えている人も多いのではないでしょうか? しかし、収入が増えても、支出も増えるので貯蓄が難しいということもあるでしょう。
 
そこで本記事では、40代の金融資産保有額について解説していきます。貯蓄の仕方についても紹介していくので参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

40代の金融資産保有額は657万円!

金融中央委員会では「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」で単身世帯の各年代の金融資産の状況を公表しています。同調査によると、40代の平均金融資産保有額は657万円です。このうち平均預貯金額は250万円です。
 
また、「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」では、2人以上世帯の各年代の金融資産の状況についても公表しています。この調査によると、40代の2人以上世帯の平均金融資産保有額は825万円です。このうち平均預貯金額は356万円です。
 

40代の金融資産保有額の中央値は?

平均金融資産保有額から考えると、100万円の金融資産保有額は少ないといえそうです。しかし、平均値は少数の数値が大きすぎたり小さすぎたりすると偏りが生じてしまうこともあります。
 
そこで分布の真ん中をとる中央値を見てみると、単身世帯は53万円、2人以上世帯は250万円です。中央値から考えると、2人以上世帯の場合は金融資産保有額が100万円だと少ないといえますが、単身世帯の場合は金融資産保有額が100万円でも少なくないといえるでしょう。
 

今からできる簡単な貯蓄方法

「貯蓄をしたくてもなかなかできない」「何からすればいいかわからない」といった人が40代から貯蓄をするために有効な方法には「先取り貯蓄」と「NISAやiDeCoの利用」が挙げられます。
 

先取り貯蓄

先取り貯金はその名の通り、収入から先に貯蓄をする額を決めて差し引き、残ったお金で支出をしていく貯蓄方法です。先に貯蓄額を差し引くので、残ったお金は自由に使えます。
 
先取り貯蓄をする場合は無理のない貯蓄額を設定してください。貯蓄用に積立預金口座を開設したり、積立用の資金運用商品を利用したりすることも先取り貯蓄のやり方の1つです。
 

つみたてNISAやiDeCoの利用

つみたてNISAやiDeCoを利用することも長期的な貯蓄につながります。
 
つみたてNISAは少額の資金を毎月積み立て、長期的に投資をする非課税制度です。40代からでも老後のためや将来のために投資をすることができます。本来であれば投資で増えた部分は税金がかかりますが、つみたてNISAでは一定額が非課税です。2024年からは新NISAが開始されるので、そちらについても確認しておきましょう。
 
iDeCoは個人型確定拠出年金の通称で、自分で老後のために備える年金です。こちらも税制の優遇があり、少額の資金を毎月積立ていくように運用することができる制度となっています。基本的には60歳まで引き出すことはできませんが、長期的に貯蓄ができます。
 
どちらの制度も先取り貯蓄のように自動で積立てることができますが、元本は保証されていません。場合によっては元本割れをするおそれがあるので注意してください。
 

自身の生活を見直し、計画的に貯蓄をしていきましょう

40代で貯蓄額が100万円の場合は、単身世帯だと中央値以上ですが2人以上世帯だと少ないといえます。少しでも将来のことを考えて貯蓄を考えている人は先取り貯蓄やつみたてNISA、iDeCoなどを利用することも検討してみましょう。
 
貯蓄ができない場合は、自身の生活を見直すことが大切です。まずは生活費を見直し、計画的に貯蓄をしていきましょう。
 

出典

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集