更新日: 2024.10.10 貯金

「老後貧乏」はしたくない!子育てで経済的余裕がなくても始められる「貯蓄方法」はある?

「老後貧乏」はしたくない!子育てで経済的余裕がなくても始められる「貯蓄方法」はある?
「子育てにお金がかかり、思うように貯金できていない!」と、将来のお金に不安を抱いている方もいらっしゃるでしょう。
 
夫婦二人で、老後不自由なく標準的な生活水準で暮らしていくには、2000~2500万円の資金が必要といわれています。
 
しかし、りそな銀行が実施した調査によると、老後資金を意識している人(50代)は、72%いるものの、実際に準備を始めている人は、50%であることが分かりました。
 
さらに、老後資金を意識したきっかけとして、「その他」を除いて最も多かったのは「子どもの就職」と「親の相続」であり、子どもが独立するタイミングで、自分たちの貯蓄を意識する人が多いことが分かります。
 
そこで今回は、子育て中でも無理なく貯蓄できる方法と、子育てが一段落したあとからでも始められる貯蓄方法を、併せてご紹介します。将来のお金に対して不安がある人は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

老後に必要な資金の目安

老後に必要な資金の目安は、公的年金を除いて、2000~2500万円ほどといわれています。
 
もらえる年金額によっても変わってきますが、総務省統計局の家計調査のデータより、65歳以上の夫婦のみの無職世帯において、年金でまかなえない部分の不足額は月に1万8524円あるといいます。この不足分を、貯蓄で補わなければなりません。
 
このほかにも、医療費や介護費などが追加されてかかることで、より不足分が大きくなることが予想されるでしょう。
 

子育て世帯でも無理なく始められる貯蓄方法

子育て中は、養育費に生活費……。何かとお金がかかるため「貯金できない!」と悩む人も多いでしょう。
 
ここでは、子育て世帯でも無理なく始められる貯蓄方法をご紹介します。子育て世代では、家計の見直しがポイントになるでしょう。
 

今の家計状況を把握する

まずは、現状を把握して、ムダな出費がないかを確認しましょう。特に、毎月の支出を明確にすることで、何にいくら使っているのかが分かります。
 
また、現在の経済状況や、今後に予想される大きな出費を考えて、実際にどれくらいの金額を準備すべきかを、明確にすることも大切です。具体的な資金計画が立てられれば、貯金額の目安が分かるでしょう。
 

節約は固定費を削減するところから始める

家計の節約で、効果が期待できるものは、固定費の削減です。光熱費やインターネット通信料、保険などが該当します。
 
スマートフォンやインターネット、保険の契約プランを見直すことが大切です。例えば、スマートフォンを、格安SIMのプランに変更したり、インターネットとの同時契約にしたりすることで、毎月の固定費を削減できることもあります。
 

子どもが独立してからでも大丈夫! 50代からの貯蓄方法

貯蓄は、早いうちから始めるに越したことはありませんが「思うように貯金ができなかった」「資金計画をしっかりと立てていなかった」という人も珍しくありません。
 
そこで、ここでは、子どもが独立したあとからでも始められる貯蓄方法を、ご紹介します。50代からの貯蓄では、貯めるだけではなく、資産運用することがポイントとなります。
 

具体的な資金計画を立てる

まずは、現在の経済状況を把握して、老後に向けた資金計画を立てましょう。自分たちがもらえる年金を、確認することも大切です。
 
今の貯蓄額から、今後いくら必要になるのかを明確にすることで、貯蓄額の目安が分かります。
 
子どもにお金がかからなくなった分、子育て中と比較して、金銭的な余裕が生まれるでしょう。それにともない、貯蓄に回せるお金が増えると考えられますので、すでに資金計画を立てていた人も、再度検討してみるとよいでしょう。
 

毎月決まった金額を貯蓄する

確実に貯蓄を殖やすには、毎月決まった金額を貯金することが大切です。
 
資金計画に沿って、生活するうえで、無理のない範囲での金額を決めましょう。
 

貯蓄するお金の一部を投資に回す

確実に貯蓄することは大切ですが、貯蓄できる額には限りがあります。貯蓄を始める時期が遅いほど、お金は貯まりにくくなります。
 
そのため、毎月貯蓄するお金の一部を「投資」に回すことをおすすめします。投資信託や投信積立など、投資型の金融商品を購入することで、資金を効率よく増やせます。
 
ただし、投資にはある程度の知識が必要なため、不安な人は、銀行やファイナンシャルプランナーなどに、相談するとよいでしょう。
 

計画性をもって無理なく老後資金を貯めよう

年金支給額の不足が問題となっている今、老後の暮らしで困らないためには、計画的に貯蓄することが大切です。
 
現状を把握して、可能な範囲での資金計画を立てることで、子育て世帯でも無理なくお金を貯められるでしょう。
 
定期的な貯蓄に加えて、投資信託などをうまく活用することが、ポイントになります。
 

出典

一般社団法人 全国銀行協会 教えて!くらしと銀行 「Q.老後資金は一体いくらあれば安心……?」
りそなグループ「世の中の50代はいくら貯金している?老後の準備は?50代のお金事情」
総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年) 「Ⅱ 総世帯及び単身世帯の家計収支」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集