空気清浄機は「24時間・365日」つけっぱなしで問題ない? 電気代は1年でどのくらいになる?
配信日: 2023.08.22 更新日: 2024.10.10
みなさんは空気清浄機の電源を切ることがありますか? 基本的には一度つけると24時間365日つけっぱなしだという人の方が多いのではないでしょうか。家電をつけっぱなしにするというのは、電気代が気になるものですが、どれくらいかかっているのでしょうか。
本記事で、空気清浄機にかかっている電気代を確認していきましょう。
執筆者:佐々木咲(ささき さき)
2級FP技能士
空気清浄機は24時間連続稼働がよい
実は、空気清浄機は24時間365日つけっぱなしが推奨されています。つまり、空気清浄機は外出時や別部屋で就寝するときもつけたままで問題はなく、むしろ理想の使い方といえます。
機種ごとの電気代
空気清浄機の大手メーカーの機種のうち3つを取り上げ、それぞれの電気代の目安を計算してみます。1kWh当たりの電気代の目安単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の全国の電力料金を踏まえて算出した31円(税込)とします。
ストリーマ空気清浄機MC55Z
まずはダイキン工業株式会社の「ストリーマ空気清浄機MC55Z」で、適用床面積の目安は25畳までとなっています。標準モードで運転した場合の1時間当たりの消費電力は15Wとなっていることから、1時間当たりの電気代は15W÷1000×31円=0.465円、24時間365日つけっぱなした場合は0.465円×24時間×365日=約4073円です。
Dyson Pure Cool TP00
ダイソンの「Dyson Pure Cool TP00」は、空気清浄機と扇風機の1台2役の商品です。適用床面積についての記載はありませんが、8畳を25分で清浄化するそうです。
最小消費電力は6W、最大消費電力は56Wとのことなので間の31Wで計算してみましょう。1時間当たりの電気代は31W÷1000×31円=0.961円、24時間365日つけっぱなしにした場合は0.961円×24時間×365日=約8418円となります。
空気清浄機FU-R50
3つめは、シャープ株式会社のスタンダードタイプの薄型空気清浄機「FU-R50」で、おすすめ適用床面積の目安は14畳までとなっています。中モードで運転した場合の1時間当たりの消費電力は13Wとなっていることから、1時間当たりの電気代は13W÷1000×31円=0.403円、24時間365日つけっぱなした場合は0.403円×24時間×365日=約3530円です。
ダイキンの空気清浄機は25畳で約4000円だった点を見ると、適用床面積の大きさは消費電力にそこまで影響しないようです。
まとめ
ダイキンやシャープの空気清浄機を24時間365日つけっぱなした場合の電気代は、わずか4000円程度という結果になりました。1日当たり約10円です。
ダイソン社製は扇風機との一体型ということで、空気清浄機を動かすと扇風機も動く仕組みとなっていることから他2機種よりは消費電力が上がり、年間約8400円という結果になりました。
いずれにしても空気清浄機の消費電力は、エアコン(月1~2万円前後)や冷蔵庫(年1万円弱)などと比べて少ないことが分かりました。気持ちよくつけっぱなしにしましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問
ダイキン工業株式会社 空気清浄機 MC55Z スペック
ダイソン 空気清浄機能付タワーファン アイアン/サテンブルー (TP00 IB B)
シャープ株式会社 空気清浄機 FU-R50
執筆者:佐々木咲
2級FP技能士