更新日: 2024.10.10 働き方

新社会人です。毎月の「給与明細」は何を確認しておくべきでしょうか?

新社会人です。毎月の「給与明細」は何を確認しておくべきでしょうか?
新卒で入社して、初めて給与明細をもらったときには、大きな喜びを感じた人も多いでしょう。社会人として初めてもらった給料は、学生のときのアルバイト代よりも額が高く、総支給額を見て、驚く方も少なくありません。
 
しかし、初めてもらうからこそ、給与明細で見落としてはいけない部分もあります。本記事では、新社会人に特におすすめしたい、給与明細の確認ポイントについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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新社会人だからこそ知っておきたい給与明細の確認ポイント

給与明細は、勤怠・支給・控除の三つで構成されており、最後にある欄で、支給額と控除額の合計、差し引き支給額が記載されています。
 
学生のときにアルバイトを経験した方ならば、すでに見たことがあるでしょう。しかし、親の扶養内で働く場合と、扶養から外れて働く場合とでは、給与明細の項目が異なります。また勤務先によっても、項目名が異なる場合もあります。
 

勤怠

勤怠の欄に書かれていることは、出勤・欠勤・有給休暇の日数と、残業時間や休日出勤したときの勤務時間です。1ヶ月で、どれだけ自分が働いたかが一目で分かりますので、日数と時間が合っているかを確認しましょう。なお有給休暇は、勤務を開始してから6ヶ月間は付与されません。
 

支給

基本給・通勤手当・残業手当など、給与や手当などが記載されています。あらかじめ取り決めた、交通費などが支払われているかを確認しましょう。また、残業したにもかかわらず、反映されていない場合もあります。疑問に感じた点があれば、放置せずに、早急に確認しましょう。
 

控除

保護者の扶養から外れると、厚生年金保険・健康保険・所得税・住民税などが、自身の給料から差し引かれます。


・厚生年金保険:会社勤めの人が加入できる公的年金制度
・健康保険:会社勤めの人が加入できる医療保険制度
・所得税:個人の所得に応じてかかる税金。所得が多いほど税率が高くなる。
・住民税:都道府県や市町村に納める税金。前年の所得に対して課せられるため、2年目から天引きされる。

控除の欄における確認ポイントは、保険・年金・税金が適切に引かれているか?と、自身が知らない控除項目がないか?ということです。例えば、財形貯蓄・親睦会費・労働組合費・社宅・寮の利用料など、会社独自の控除項目が設けられていることがあります。


・財形貯蓄:勤労者財産形成促進制度により、給与から毎月天引きをして、従業員ごとの口座に積み立てをする。一般財形貯蓄・財形住宅貯蓄・財形年金貯蓄の3種類があり、条件を満たせば、財形住宅融資と呼ばれる住宅ローンを活用できる。

・親睦会費:忘年会や社員旅行の費用。給与からの天引きは、原則として労働基準法違反だが、労使協定が結ばれている際は例外となる。

・労働組合費:労働組合の組合費。組合の活動費やストライキ時に備えた積み立てとして利用される。

・社宅・寮の利用料:会社が保有する自宅や寮に住む場合にかかる費用。

満足して働くために給与明細の内容を必ず確認しよう

社会人になって初めて手にした給与明細は、見方が分からずに、内容を確認していない方もいらっしゃるでしょう。しかし、給与明細に誤りがある場合は、適切に給与が支払われなかったり、損をしたりすることにつながります。
 
適切な給料で満足して働くためにも、給与明細は、最初からしっかりと確認しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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