更新日: 2024.10.10 家計の見直し

洗濯物の「すすぎ」は1回と2回どちらが良いの? メリットや水道代について解説

洗濯物の「すすぎ」は1回と2回どちらが良いの? メリットや水道代について解説
家庭用の洗濯機には、「洗い」「すすぎ」「脱水」という3つの機能が標準装備されています。「洗い」と「脱水」は自分で時間を選べるため、洗濯物の量に合わせて調整している人もいることでしょう。問題は「すすぎ」です。すすぎは1回か2回のどちらかを選ぶことになっていますが、一体どちらが良いのでしょうか。
 
本記事では「すすぎ」の回数ごとのメリット・デメリットと、1回にした場合に節約できる水道代などを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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そもそも「すすぎ」とは何か?

洗濯機には必ず「すすぎ」という機能が備わっています。通常の場合、「洗い」の後に「すすぎ」を行います。その主な役割は、洗濯物に染み込んだ洗剤を落とし切ることです。
 

・「すすぎ」の種類

最近の洗濯機の「すすぎ」機能は、回数だけでなく種類も選べるようになっています。その種類や名称はメーカーによって異なりますが、おおむね「ためすすぎ」「注水すすぎ」「節水すすぎ」「滝すすぎ」の4種類です。
 
「ためすすぎ」では、規定の水量まで水がたまったら給水を停止して、かき混ぜながらすすいでいきます。最も一般的な「すすぎ」機能で、「すすぎ」といえば通常は「ためすすぎ」を指します。
 
「注水すすぎ」は、洗濯槽に規定の水量の水をためた後に排水し、さらに給水しながらすすぐ方法です。余分な水は排水しつつ新しい水ですすぐため、「すすぎ」の効果がアップします。
 
「節水すすぎ」は、水量をギリギリまで少なくしてすすぐ方法です。「すすぎ」の回数が1回の場合を「節水すすぎ」としているメーカーもあります。
 
「滝すすぎ」では、洗濯槽を回転させて滝のように注水しながらすすいでいきます。繊維の奥に付着した洗剤まで落とせるため、しっかり落としたい人におすすめの機能です。
 
なお、同様の「すすぎ」機能に「ナイアガラすすぎ」という名称を使っているメーカーもあります。
 

「すすぎ」の回数ごとのメリット・デメリット

前項までで「すすぎ」機能の種類を解説しました。次に、一般的に使われることが多い「ためすすぎ」を例に、「すすぎ」を1回にした場合と2回にした場合のメリット・デメリットを解説します。
 

「すすぎ」が1回のメリット

水量を減らせるのが「すすぎ」を1回にする最大のメリットです。金額は次項で述べますが、水量を減らせば当然のことながら水道代の節約になります。また、1回であれば、2回の場合よりも洗濯物を傷める可能性は低くなります。
 

「すすぎ」が1回のデメリット

洗剤によっては「すすぎ」は「1回でOK」としているものもありますが、そうでない洗剤だと1回では落とし切ることができない可能性があります。
 

「すすぎ」」が2回のメリット

「すすぎ」を2回にすることで、どんな洗剤を使っていてもしっかり落とし切ることが期待できます。
 

「すすぎ」が2回のデメリット

当然のことながら、「すすぎ」を2回にすると水量は2倍になり、1回よりも水道代がかかります。また、1回よりも2回の方が、洗濯物を傷める可能性は高まります。
 

「すすぎ」を1回にした場合に節約できる水道代はいくら?

「すすぎ」を1回にした場合に節約できる水量は、全自動縦型で約4~57リットルです(花王調べ)。そのため、「すすぎ」が2回の場合の水量は、最大114リットルになります。水道代の計算式は「平均単価×水量」です。
 
水道1リットルあたりの平均単価は0.24円(東京都水道局調べ)となっているため、水量114リットルの場合の水道代は27.36円です。毎日1回洗濯して2回すすいだ場合の水道代は1ヶ月(30日)で約820円のため、「すすぎ」を1回にすると約410円の節約になります。
 

「すすぎ」の回数はメリット・デメリットやコストを比較して決めよう

当然のことながら、洗濯の「すすぎ」は2回よりも1回にした方が水道代は節約できます。
 
ただし、「すすぎ」の目的は洗濯物に付着した洗剤を洗い落とすことです。「すすぎ」が1回だと洗剤を落とし切れないことがあります。洗剤が落とし切れていないと、衣類に洗剤のカスが残ってしまい、場合によっては肌に影響を与えることもあるため注意が必要です。
 
「すすぎ」は「1回でOK」の洗剤もありますが、どちらが良いかはメリット・デメリットやコストなども比較したうえで決めましょう。
 

出典

東京都水道局 節水について

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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