更新日: 2024.10.10 家計の見直し
1人暮らしです。なかなか貯金ができません。節約したいのですが、1ヶ月の食費と光熱費は平均でどのくらいなのでしょうか?
では、世間一般の平均では、1人暮らしの世帯で1ヶ月間にどのくらい食費と光熱費がかかっているのでしょうか。今回は、1ヶ月の食費と光熱費の平均値から、1人暮らしの適切な予算設定の目安をさぐります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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単身世帯の平均的な食費金額は?
総務省統計局は毎年、「家計調査」という日本国内における家計の経済的な状況をまとめた統計データを公表しています。
そこには、単身世帯の1ヶ月における支出の内訳が掲載されており、1人暮らしの人が1ヶ月に食費や光熱費にいくら使ったのか確認することができます。2023年10月現在で最も新しいデータは2023年4~6月期の統計表です。
それによれば、単身世帯の1ヶ月あたり食費の平均額は、3万9532円です。単身世帯の1ヶ月における総支出金額が15万3027円なので、総支出の約2~3割が食費という計算になります。食費は被服費といった消費項目の中でも、支出額が最も大きい項目です。
もし平均より高い金額を食費にかけているのであれば、食生活を見直すなどして、食費をおさえる対策を実践してみましょう。
1人暮らしの光熱費平均額
光熱費は日常生活にかかるエネルギーコスト全般を示す用語です。一般的な生活において、光熱費は主に電気代、ガス代、そして水道代の3種類に分けられます。家計調査では、そうした光熱費に関する詳細な統計データも確認できます。それによれば、2023年4~6月期における単身世帯の水道光熱費は1万1270円です。
その内訳は、電気代が5486円、ガス代が3304円、そして水道代が2093円となります。
ただし、水道光熱費に関しては、季節によって金額が大きく異なり、また地域差も大きい消費項目のひとつです。実際、2023年1~3月期の統計データを参照すると、水道光熱費の合計金額は1万7548円と4~6月期よりかなり高くなっていることがわかります。
食費や生活費を節約するコツ
単身世帯の平均値と比べて、食費や光熱費が高い場合は、自身の生活を見直して、浪費がないか、確かめてみましょう。食費に関しては、外食が多いと金額が大きくなりがちです。自炊を中心とした食生活に変えることで、食費を大幅におさえることもできるので、外食が多い人は自炊中心の生活に改めてみるのもひとつの手です。
光熱費は地域差や季節差の大きい消費項目で、特に夏や冬の温度調節が必要な季節は高くなりやすい傾向があります。夏や冬はエアコンや暖房器具を使う機会が多く、しばしば過度に使いすぎて光熱費を消費していることがあります。
エアコンや暖房器具は適切な温度設定を心がけ、むだに使いすぎないようにすることが節約のコツです。
食費と光熱費は生活費の大部分を占める!予算を立てて工夫しながら生活しよう
総合的に考えると、1人暮らしの場合、食費と光熱費は生活費の大部分を占めます。平均と比べてみて、食費や光熱費が大きく超過している場合は、これまでの自身の生活をかえりみて、浪費している部分がないか確認してみましょう。
健康的で快適な生活を送るためには、予算をしっかりと立てて、節約の意識を持ちながら工夫して生活していくことが大切です。
出典
e-Stat 家計調査 家計収支編 単身世帯
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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