更新日: 2024.10.10 働き方

「フリーランス」よりもやっぱり「会社員」? 脱サラする前に知りたい個人事業主のリアル

「フリーランス」よりもやっぱり「会社員」? 脱サラする前に知りたい個人事業主のリアル
近年、働き方の多様化が目立つようになり、フリーランスや個人事業主など、個人で仕事をする人が増えてきています。一見、自由度の高い働き方にみえますが、果たして会社員よりもメリットは大きいのでしょうか。
 
本記事では、フリーランスのリアルを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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会社員にはないフリーランスのメリット

会社員にはないフリーランスのメリットは自分の裁量(さいりょう)で働けることです。
 
まず、会社員のように決まった時間・曜日・場所で働く必要はありません。朝が弱い人は夜に働くことも可能でしょう。また、自分の好きなときに休みをとりやすいと考えられます。職種にもよりますが、会社員のように決まったオフィスがあるわけではないので、自宅でもカフェでも旅行先でも働けるでしょう。
 
さらに多くの場合、会社員のように収入が決まっていません。自分のスキル次第では、会社員より働く時間を短くしながら、収入アップをねらえます。自分で成果を出せた分は、すべて自分のとり分となる点もメリットです。「やったらやっただけ稼げる」と、自分の力を形として実感しやすく、働きがいも感じられるでしょう。
 

フリーランスのリアルとは?

フリーランスとして働くことには、デメリットもあります。ここでは3つ紹介します。
 

収入が安定しない

フリーランスは会社員よりも大きな収入を得られる可能性もありますが、同時に収入が安定しないデメリットがあります。仕事がうまく軌道に乗れば収入も多く得られますが、それまでは、なかなか収入が増えず苦戦することもあるでしょう。なかには収入を多く得られないまま、失敗に終わる人もいます。
 
また、将来、受けとれる年金も会社員より少なくなります。会社員は国民年金に加えて厚生年金の給付も受けられますが、フリーランスは国民年金のみです。老後の収入も少なくなるため、事前にお金を貯めておくか、もしくは老後も働き続けるなど考えていかなければなりません。
 

雇用保険などの公的な保障が薄い

雇用保険は雇用される人を保護する制度であるため、フリーランスは雇用保険に加入できません。会社に所属していれば、もし失業した場合、雇用保険に加入していることにより、次の就職先が見つかるまでの間は生活の安定をはかるための給付を受けられます。
 
ほかにも、次の就職先に向けた教育訓練を受けることもできます。また、子どもを出産するにあたっての育児休業給付も、雇用保険に加入している場合のみ受けとることができます。
 
このような保障がフリーランスには適用されないため、もしものときのために事前に計画を立ててそなえる必要があるでしょう。
 

管理や判断が難しい

自分の裁量で働けることが魅力のフリーランスは、逆をいえばすべて自分で管理・判断をしなければなりません。会社員であれば、選択に迷ったときには、上司や同僚に相談しながら仕事を進められますが、フリーランスはすべて自分で選択・判断する必要があります。
 
また、決まった時間で働くわけではないので、スケジュール管理を自分自身でしっかりと行わないと仕事がとどこおり、円滑に進まなくなってしまうでしょう。
 
それ以外にも、会社員であればおさめる税金や事務手続きを会社側で行なってくれることがほとんどですが、フリーランスは自分で管理しなければなりません。お金や制度に関するさまざまな知識を勉強しなければならないので、仕事以外の手間が増えてしまいます。
 

フリーランスに向いている人

フリーランスのメリット・デメリットをふまえて、フリーランスに向いている人はどのような人なのでしょうか。
 
フリーランスとして働くうえで最も重要なのは、自己管理ができることです。自由度が高い働き方だからこそ、仕事の時間をきちんともうけないと仕事がおろそかになってしまいます。自分に甘く、だらだらと過ごしてしまいがちな人は、会社員として働いたほうがメリハリがつくためいいかもしれません。
 
また、新しいことに挑戦することが好きな人もフリーランスに向いています。フリーランスは常に変化がつきまといます。現在の仕事をずっと維持できるのか分からないので、新しいことに目を向け学び続けることが好きな人には向いているでしょう。
 

まとめ

自由に働けるフリーランスは一見、会社員よりもメリットが多く感じられますが、全員に等しく向いているわけではありません。今回ご紹介したデメリットもふまえたうえで、自分ができそうか、また向いていそうかを考えてみてください。
 

出典

厚生労働省 雇用保険制度 雇用保険制度の概要
厚生労働省 年金制度の仕組み 年金制度のポイント
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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