更新日: 2023.11.28 その他家計

「こたつ」と「エアコン」電気代が安いのはどっち? 節電のコツや、その他の暖房器具の電気代についても解説

執筆者 : 北村まほ

「こたつ」と「エアコン」電気代が安いのはどっち? 節電のコツや、その他の暖房器具の電気代についても解説
だんだん寒くなってきて、こたつを出す家庭も増えてきたのではないでしょうか。暖房とこたつが両方ある家庭では、どちらのほうが電気代が安いのか、どんな使い方が経済的なのか、気になることもあると思います。
 
本記事では、こたつと暖房の電気代の比較から、節電のコツまでご紹介します。

こたつと暖房、電気代が安いのはどっち?

それでは、こたつと暖房の電気代を比較してみましょう。それぞれ必要な電力やおよその電気代について見ていきます。
 
まず、暖房を使用した際の電力ですが、主に6畳用のアイリスオーヤマのエアコン(IRR-2223C)を使用したとして、消費電力は445ワット(110~1105ワット)、1時間あたりの電気代は暖房で使用した場合で約14円になります。エアコンは、部屋全体を暖めるため、使用する電力は高めになっています。何時間も使用することを考えると、その分電気代もかさむことが懸念されます。
 
一方で、こたつを使用した時の電力は、6畳の部屋向けのニトリの折れ脚カジュアルこたつ(N950 WN)を使用したとして、消費電力は200ワットで、1時間あたりの電気代は強で使用した場合で2.2円です。
 
使用状況や使用する機器によって電気代は変わりますが、こたつと暖房の電気代を比べると、こたつが暖房の約6分の1の電気代となっており、圧倒的にこたつのほうが安いという結果になりました。
 
また、こたつは暖かい空気を中に閉じ込めておけるため、部分的に暖まりたいときに最適です。エアコンだけでは手足が寒いときでも、こたつなら集中して暖めたい部分のみに使用することができます。
 

こたつの電気代を節約するコツは?

エアコンかこたつかで迷った場合は、こたつを選んだ方が経済的であると分かりました。物価高の続く昨今、さらに、こたつを節電するコツを知っておくと、この冬の電気代を節約できます。
 
こたつの節電のコツは以下の4つです。

・リモコンで細かく温度調節ができるこたつで、低めの温度に設定する
・省エネ効果のある「フラットカーボンヒーター」搭載のこたつを選ぶ
・ラグやカーペットを敷いて、こたつの暖房効果を高める
・こたつカバー、上掛け布団は大きめなものをチョイスする

こたつには、温度調節ができるものと、オン・オフのみしかできないものの2種類があります。これからこたつを購入する人は、温度調節可能なものを選ぶことで、節電対策ができます。こたつの中が暖まったら、低めの温度に変えることで、電気代を少しでも節約するようにしましょう。
 
「フラットカーボンヒーター」は消費電力を抑えた省エネタイプのヒーターです。温度のムラが少ないため、全体を均一に暖めてくれることから、省エネを意識してこたつを選ぶ際におすすめですよ。
 
しかしこの2つは、すでにこたつを所有している人は買い換える必要があるため、難しいケースもあるかもしれません。その場合でも、こたつの下にラグやカーペットを敷く、こたつカバーは大きめのものにすることは、比較的取り組みやすいのではないでしょうか。こたつを使用するときは、床にラグやカーペットを敷いておくことで、こたつの中の空気が冷めにくく、暖かさが長続きします。
 
また、こたつ布団は小さいと足が出て冷えてしまったり、暖かい空気が逃げてしまったりしますが、大きい分には何の問題もなく使用できます。大きめでずっしりとした重さのあるこたつ布団を購入することで、熱を逃さず、より上半身近くまで暖めることができます。
 

その他の暖房器具の電気代は?

エアコンとこたつ以外の暖房器具の電気代は、どのくらいなのでしょうか?オイルヒーター、ホットカーペット、電気毛布の電気代は図表1のとおりです。
 
【図表1】 


 
上記で紹介したエアコン、こたつを含めて比較すると、電気毛布が最も安いという結果となりました。その次にこたつ、ホットカーペットの順で安くなっています。
 
電気毛布やこたつ、ホットカーペットなど部分的に暖める暖房器具の方が電気代は安く、部屋全体を暖めるエアコンやヒーターは少し割高な傾向にあります。
 

こたつは節電向き! 効果的に冬の節電に取り入れましょう

こたつは電気代も安く、節電したいときにはぴったりな暖房器具です。その他にも、電気毛布やホットカーペットが暖房器具としては経済的だと分かりました。
 
家族の人数や、部屋の広さ、暖房器具の省エネ度によってもどの暖房器具がいいのかは変わってきますので、無理のない範囲で節電しながらこの冬を乗り越えていきましょう。
 
執筆者:北村まほ
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