更新日: 2024.10.10 家計の見直し

暖炉風の「ファンヒーター」って実際どう? 普通のストーブと比べて暖かい? 電気代についても解説

暖炉風の「ファンヒーター」って実際どう? 普通のストーブと比べて暖かい? 電気代についても解説
暖炉風のファンヒーターは、LEDやハロゲンランプの光で再現した炎がまきを燃やしているように見え、身体的にも視覚的にも暖まる暖房器具です。外観やまきなどが本物の暖炉に似ているため、インテリアとしても人気を集めていますが、電気代やどの程度暖かいのかが気になる人は多いでしょう。
 
本記事では、暖炉風ファンヒーターの電気代や普通のストーブと比べて暖かいのかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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暖炉風ファンヒーターの種類と価格帯

暖炉風のファンヒーターとは、電気を使用した暖房器具で主に「置き型」「壁掛け型」の2種類があります。
 

・置き型

一般的なストーブと同じで、置く場所を固定しないので使う部屋や場所を変えることが可能です。
 

・壁掛け型

本体を壁に埋め込むタイプや壁に掛けるタイプがあり、置く場所が必要ないのが特徴です。
 

・暖炉風のファンヒーターの価格

本体が小さめで消費電力が低いものであれば、1万円以下で購入可能です。ただし、本物の暖炉にそっくりの外観であったり広い畳数に対応していたりする製品の場合、数十万円するものもあります。
 

暖炉風のファンヒーターは普通のストーブより暖かいのか

一般社団法人日本ガス石油機器工業会によると、室内外の温度差が15度以下の東京などの温暖地で部屋を暖める場合に必要な暖房出力は、以下の通りです。
 

●コンクリート集合住宅6畳:1.7kw
●コンクリート集合住宅8畳:2.3kw

 
ちなみに、木造戸建住宅における暖房出力は以下が目安となります。
 

●木造6畳:2.4kw
●木造8畳:3.2kw

 
普通のストーブと暖炉風のファンヒーターの暖房出力は、どのくらいなのでしょうか。代表的な普通のストーブとしては、石油ファンヒーターやカーボンヒーター、石油ストーブなどがあります。主に、各ストーブの暖房出力の目安は、以下の通りです。
 

●石油ファンヒーター:約0.63~3.19kw
●石油ストーブ:約1.91~2.25kw
●カーボンヒーター:約900w

 
上の2つは、6~8畳の部屋を暖めるのに充分なワット数ですが、電気を使うカーボンヒーターは900wと物足りないレベルです。暖炉風のファンヒーターの消費ワット数は、約500w~1kwのため、石油ファンヒーターや石油ストーブのほうが暖かくカーボンヒーターと同じくらいの暖かさといえるでしょう。
 
暖炉風のファンヒーターで部屋を暖めたい場合は、1.2~1.5kwタイプがおすすめですが、消費電力が増えるため、その分電気代が上がります。
 

暖炉風ファンヒーターの電気代

公益社団法人の全国家庭電気製品公正取引協議会では、電気代の目安単価を31円/kWhとしています。
 

・暖炉風ファンヒーターの電気代

暖炉風ファンヒーターの消費電力を1.0kwとすると、1時間にかかる電気代は31円です。1日8時間使用して約248円、1ヶ月では約7440円(30日として計算)の電気代がかかります。
 

・石油ファンヒーターの電気代

石油ファンヒーターの電気代は、消費電力を強燃焼時で20wとして計算すると1時間0.62円(31円×0.02kw)、1日8時間使用すると1ヶ月約149円(30日として計算)です。
 
石油ファンヒーターの電気代と暖炉風のファンヒーターの電気代を比べると、暖炉風のファンヒーターは電気代が高めですが、石油ファンヒーターは電気のほかに灯油を使います。また、暖炉風のファンヒーターの電気代が高いのは、暖房電力だけでなく炎などのイルミネーション機能の調光があるためといえるでしょう。
 

暖炉風のファンヒーターより普通のストーブのほうが暖かい!

メーカーやモデルによって大きく異なりますが、普通のストーブの石油ファンヒーターや石油ストーブは暖房出力が暖炉風のファンヒーターよりも高い傾向で、暖かいといえます。
 
暖炉風のファンヒーターは、暖かさとしては物足りなく感じられますが、火や灯油などを使わないため、石油ファンヒーターや石油ストーブより安全性が高い傾向です。暖炉風のファンヒーターの電気代が気になる場合は、「使用時間を短くする」「消費電力の低い小さめの置き型を足元用として使う」など、上手に活用して暖炉の雰囲気を楽しむといいでしょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A

一般社団法人日本ガス石油機器工業会 ストーブ・ファンヒーターと暖房のめやす

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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