更新日: 2023.12.12 その他家計

1人暮らしは「毎日カレー」で十分? 肉と野菜が入っているなら栄養バランスが良いの? コスパ・栄養面について検証

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

1人暮らしは「毎日カレー」で十分? 肉と野菜が入っているなら栄養バランスが良いの? コスパ・栄養面について検証
カレーはまとめて作って冷凍しておけば温めるだけですぐに食べられますし、野菜や肉なども入っているため、栄養面でのバランスがよいメニューだと思う人も多いでしょう。特に、1人暮らしであれば優秀な節約メニューのひとつといえます。ただ、コスパ面や栄養面は本当に問題ないのでしょうか。
 
そこで、本記事では1人暮らしで平日の夕食はカレーのみを食べた場合、調理の手間や食費節約につながるのかどうか解説します。
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カレー1ヶ月当たりの費用は2500円以内に抑えられる

今回はビーフカレーを作ることを前提として、コスパ面や栄養面などを見てみましょう。1ヶ月を4週間と設定して週5日、夕飯のみカレーにした場合、20皿分を用意する必要があります。ビーフカレー(20皿分)を作る際に必要な材料の目安は、カレールー1.5箱、じゃがいも6~7個、ニンジン1.5本、タマネギ6個、牛肉600~750gです。
 

カレーの材料費

ネットスーパーを参考に、カレーの材料それぞれの価格例を挙げてみます。カレールーは1箱当たり200円前後、牛肉(カレー・シチュー用200g)400円前後、じゃがいもは1袋(5~6個入り)200円前後、ニンジン(3本入り)200円ほど、タマネギ(3個入り)200円前後です。
 
1ヶ月分の材料費を計算すると、カレールー400円前後、牛肉1200円ほど、じゃがいも1袋分200円ほど、ニンジン1袋分200円前後、タマネギ2袋分400円ほどになります。1ヶ月分のビーフカレーの材料費は合計2400円ほどです。
 
もし、コンビニ弁当を毎日購入した場合、1個当たり500~600円程度となっているため、20回分で1万~1万2000円かかります。費用面で比較すると、コンビニ弁当より手作りのカレーを食べるほうが圧倒的に節約することが可能です。
 

カレーだけでは栄養バランスが偏ってしまう点は注意

週5日カレーを夕飯として食べる場合、1ヶ月当たり2500円以内に費用を抑えられます。弁当の種類によりますが、コンビニ弁当などを購入することを考えれば、4分の1程度の費用です。では、栄養面は本当にバランスがとれているのでしょうか。
 

カルシウムやビタミン類が不足する

カレーは野菜と肉のどちらも材料に使用していることから、栄養バランスがとれていると考えがちです。実際、タンパク質や炭水化物、塩分などは必要な分をしっかり摂取できます。
 
ただ、カルシウムやビタミン類は不足しがちになってしまうため、週5日カレーでは栄養バランスがしっかりとれているとはいえません。そのため、朝食や昼食では不足しがちな栄養も摂取できる、バランス重視のメニューを選択したり、カレーの具材を変えたりする必要があります。
 

簡単に食費を節約できる工夫

食費を節約するには、自炊するのがおすすめといえます。ただ、自炊する場合、調理する際に電気やガスなどを使用することから、その点には注意しなければなりません。例えば、冷凍しておけるものはまとめて作っておき、食べる際に温めるだけでよいという状態にします。また、保存食をまとめて作っておくのも節約につながります。
 

冷蔵庫の中身や安い食品からメニューを考える癖をつける

自炊するには、節約レシピ本などを購入し、1週間分のメニューを考えれば比較的簡単です。ただ、レシピ通りに作る場合、足りない材料を買い足さなければならないことも多く、結果的に節約できていないケースも少なくありません。そのため、節約レシピを覚えたら、あとは冷蔵庫の中身やその日の安い材料からアレンジしたメニューを考える癖をつけるのがおすすめです。
 

価格が変動しにくい食材を使用する

食材のなかには、季節などによって価格が高騰するものもあります。価格が変動しにくく、安い野菜にはもやし、じゃがいも、タマネギなどがあります。これらの野菜を中心にメニューを考えれば、節約しやすいでしょう。
 

価格変動しにくい食材を使用して節約するのもおすすめ

カレーは野菜と肉を使用するため、栄養バランスがしっかりとれていると思われることが多いですが、実際にはカルシウムやビタミン類が不足しがちです。そのため、例えば、夕飯をカレーにするのであれば、不足する栄養素を朝食や昼食で摂取したり、カレーの具材を変えたりして工夫することが大切です。
 
また、カレー以外にも価格が変動しにくい食材を使用して自炊すれば節約できる可能性が高いです。食材の価格を考慮しつつ、自分に合った節約方法を見つけましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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