更新日: 2024.10.10 その他家計
「ガス温水器」はつけっぱなしで、年間1343円の損!? 家電の待機電力について解説
そこで本記事では、電気代の無駄を削減するためのスマートなアプローチを紹介。さらに、消費電力が大きい家電も紹介します。電気代を賢く節約したい人はぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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待機電力とは?
日常生活の中で、私たちは多くの家電製品を利用していますが、それらの家電製品がオフの状態でも消費する微小な電力が「待機電力」です。この待機電力は、家計にとって意外なほどの影響を与える可能性があります。
待機電力が発生する理由
多くの家電製品は、タイマー機能やリモコン操作、時計表示などの便利な機能を維持するために、常に微小な電力を消費しています。例えば、テレビはリモコンからの信号を常に受け取るために、完全に電源をオフにしていても微量の電力を消費します。
家庭における待機電力の影響
資源エネルギー庁の報告によると、1世帯当たりの年間消費電力量は約4432kWhで、そのうち約228kWh(5.1%)が待機電力によるものです。これは年間で約7068円(228kWh×31円/KWhで計算)の電気代に相当します。
待機電力が多い家電製品ランキング
待機電力が多い家電、ベスト3は以下になります。
第1位 ガス温水器
センサーや制御弁、電子パネルの維持のために意外にも多くの電力を消費します。
第2位 テレビ
リモコン操作や番組表更新、録画機能などの維持に電力を使用します。
第3位 冷暖房兼用エアコン
リモコン操作の受付と、非使用時の内部保温のために消費します。
第1位のガス温水器は家庭の待機電力全体の19%を占めます。金額に換算すると約1343円 (待機電力による年間金額 約7068円×19%)になります。
待機電力の削減方法
待機電力を上手に削減することで、電気代を節約することができます。待機電力を削減する主な方法は下記の3つです。
・主電源の切り替え
使用しない時は電源をオフにすることが重要です。これだけで大きな節電効果が期待できます。例えば、テレビやコンピュータ、音響機器などです。
・プラグの抜き差し
家電製品を使わない時は、コンセントからプラグを抜くことで、待機電力の消費を完全に防げます。充電器やオフシーズンのエアコンなど、使わない機器から始めてみましょう。
・節電タップの活用
プラグを頻繁に抜き差しするのが面倒な場合は、節電タップを利用することが便利です。節電タップを使用することで、複数の機器の電源を一括で管理できます。これにより、省エネに大きな効果を発揮します。
まずは、自分にできるところから取り入れてみてください。
実行時の注意点
待機電力を減らすことは大切ですが、利便性とのバランスを考慮することも重要です。例えば、テレビやレコーダーなどは、プラグを抜くことで起動に時間がかかることや、予約録画ができなくなることがあります。
まとめ
待機電力は「見えない消費」ですが、意識して節約することで、年間で大きな節約につながります。特にガス温水器などの待機電力消費の大きな機器に着目し、使用方法などを見直すことで節約効果はさらに高まります。本記事を読んで、日々の生活において意識的な電力消費の管理を行い、賢く家計を節約していきましょう。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 平成26年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2015)第2部エネルギー動向 第1章国内エネルギー動向 第2節部門別エネルギー消費の動向
新電力おおいた株式会社 資源エネルギー庁平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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