結婚資金のために「共同口座」を作りましたが、彼氏がぜんぜんお金を入れてくれません。つい友人と飲みに行ってしまうそうなのですが、どうすれば良いでしょうか…?
配信日: 2024.01.11 更新日: 2024.10.10
しかし、2人の間に意識の差があると、なかなか結婚資金が貯まらない可能性もあります。共同口座を作ったにもかかわらず結婚資金が貯まらなければ、将来への不安も募りかねません。今回は、共同口座について概要を説明し、結婚にかかる費用や結婚資金を貯める方法を考えてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
共同口座の概要とメリット
「共同口座」とは、複数の人で共有して使うことを目的とした口座です。共有口座や共通口座と表現されることもあります。家族などで持つこともありますが、結婚前のカップルや夫婦などで持つケースが多いでしょう。個人口座とは別に設け、結婚資金を貯めるなど特定の目的のために開設するのが一般的です。
共同口座のメリットの一つは、同じ目的意識を持てる点にあります。「結婚資金を貯めるため」というのは、まさに代表的な目的の一つです。また、生活費の管理がしやすくなる点もメリットでしょう。個人の口座ではないため使用のハードルが上がり、貯金がしやすくなると感じる人も少なくありません。
結婚にかかる費用の相場はいくら?
結婚資金を貯めるために共同口座を作っているのであれば、目標の金額を設定しておくと貯金もはかどるのではないでしょうか。ここでは、結婚にかかる費用の相場をみていきましょう。
まず必要になるのが、結婚式にかかる費用です。株式会社リクルートの「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によると、挙式・披露宴・ウエディングパーティーの総額の平均は、327万1000円でした。招待客1人あたりの挙式・披露宴・ウエディングパーティー費用の平均は8万9000円です。ここから、招待客の数に応じたおおよその費用を推計できるでしょう。
ちなみに、同調査によると、ご祝儀総額の平均は197万8000円で、カップルの自己負担額の平均は153万7000円となっています。結婚式等の費用に加えて、新居で使用する家具や家電などの購入費用が必要となることもあります。結婚当初だけで400~500万円程度はかかると見込んでおくと安心かもしれません。
結婚に向けて貯金を増やすためには?
小規模の結婚式にしたとしても、ある程度のお金はかかります。共同口座の残高を増やすためにできる方法を考えてみましょう。
・先取り貯金をする
給料日に収入を得たら、すぐにその一部を共同口座に入れるようにしてみましょう。いわゆる「先取り貯金」です。パートナーにも先取り貯金を取り入れてもらえば、毎月一定額が確実に共同口座に入ります。貯金は徐々に増えていくでしょう。
・同棲して生活費を抑える
別々に住んでいる場合は、結婚前に同棲を始めるのも一つの方法です。家賃や光熱費をまとめることで、生活費が抑えられます。抑えた分を共同口座へ入れれば、同棲前と比べて貯金の増えるペースは上がるでしょう。
・2人で話し合う
共同口座は結婚後も使用可能です。子どもができたときや仕事ができなくなったとき、老後のためなど、さまざまな状況の変化やリスクへの対応策としても機能します。そうした点も含め改めて2人で話し合い、協力していく意識を高めるのも一案です。結婚に必要な資金の見直しもあわせて話し合ってみましょう。
共同口座のメリットが得られるかどうかは2人の意識次第
結婚は、お互いの協力が欠かせません。2人で貯金をすると決めたら、共同口座を作り、共通の意識を持ってお金を貯めていきます。結婚式だけでも300万円ほどの負担となる可能性があるだけでなく、新居費用や家電購入、新婚旅行など、さまざまな場面でお金は必要です。
先取り貯金や同棲による生活費の抑制などで、共同口座の残高を増やす努力をしましょう。計画どおりに貯金が進まないという場合は、改めて話し合いの場を設けることも重要です。
出典
株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査2023
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー