親が作ってくれた「銀行口座」をなんとなく使っています。「口座を変える」メリットはありますか?また、変えないデメリットもあるでしょうか?
配信日: 2024.02.08 更新日: 2024.10.10
長く使っている口座を変えることは、個人の利用状況や環境、将来的な動向などにより、一概にどちらがよいとは断言できません。さまざまなケースについて解説しますので、口座をどうするか判断する際の参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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銀行口座を変えないメリットは
例えば今使っている口座が、住んでいる地域の地方銀行や信用金庫の口座である場合について考えてみましょう。いずれも地域密着型のサービスを展開している金融機関で、エリア内には本店があり、支店の数も豊富なため、その土地にいる限り不便はないでしょう。親の代から長く利用している金融機関であれば、その土地での家族ぐるみでの信用も得ていることでしょう。
仮に住宅ローンなどを組むことになっても、長年の取引の歴史があれば優良顧客とみなされ、審査にも有利です。金利優遇などのサービスも受けられるかもしれません。
銀行口座を変えないデメリットは
銀行口座を変えないデメリットとして考えられるのは、一歩でもその金融機関の管轄するエリアから外れると、途端に使い勝手が悪くなる可能性があることです。都市銀行なら全国的に広くATMが設置されていますが、地方銀行の場合、連携しているATMが少ない場合、現金の入出金に遠くまで出向いたり、引き出し手数料が高くなったりすることがあります。
金融機関での窓口での手続きが必要な場合も、近所に支店がなければ自分でエリア内の支店まで出向くか、代理人を立てて手続きをすることになり、手間ひまがかかってしまうでしょう。書類などに不備があればさらに時間がかかることになり、その点がデメリットといえます。
万一、将来的に全国に転勤の可能性のある職場へ就職したり、転職したりする場合、都市銀行をメインバンクにしたほうが便利であると考えられます。
ライフスタイルや目的に合わせて口座を選ぼう
結局のところ、親が作ってくれた口座を変えたほうがよいかどうかは、個人の事情によりさまざまです。キャッシュレス決済やインターネットバンキングの普及により、実際に支店の窓口まで出掛けたり、ATMで現金を引き出したりするケースが以前よりも減り、口座を変えなくても大きな不便を感じないという人もいるでしょう。
とはいえ、融資の申し込み、当座預金の開設、銀行届出印の変更などは、窓口での手続きが必要なものもあります。地方銀行でも大きな都市には支店を設置しているケースもありますが、いざというときに苦慮する可能性も十分に考えられます。
メインバンクの変更となると、一つひとつの自動振替の口座変更手続きなども必要になるため、どちらが自分に適しているか、今後のライフプランなども考慮したうえでよく検討してみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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