更新日: 2024.10.10 家計の見直し

妻から「ゴミの量を減らしてほしい。ゴミ袋代が馬鹿にならない」と言われました。実際にゴミ袋「1袋分」を毎月減らすことでどれぐらいの節約につながるのでしょうか?

妻から「ゴミの量を減らしてほしい。ゴミ袋代が馬鹿にならない」と言われました。実際にゴミ袋「1袋分」を毎月減らすことでどれぐらいの節約につながるのでしょうか?
コンビニやスーパーのレジ袋の有料化が当たり前になったことから、袋そのものに対する意識も変化しています。かつては「買い物をしたらもらえるもの」だった袋が「購入したり自分で用意したりするもの」という流れになっています。また近年は、ゴミの有料化というワードを聞く機会も増えて、ゴミ袋やゴミそのものに対する個人の考え方にも、変化が求められているようです。
 
今回は、ゴミを減らすことで得られるメリットを、金銭面と環境面から紹介します。現在の家計はもちろん、次世代につながる効果も期待できるでしょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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ゴミを減らすと起こるよいことは2つ

まずは、私たちがゴミを減らすことで期待できるよいことを、2つ紹介します。それは「各家庭のゴミ袋代削減」と「環境汚染の抑止」です。
 

ゴミ袋代の削減

ゴミを減らすと、月々のゴミ袋代を削減できます。参考として、下記は、各自治体における指定ゴミ袋の価格です。
 
表1

自治体名 ゴミ袋の価格(税込み) 1枚あたりの価格
札幌市 40リットル:400円(5枚) 80円
八王子市 40リットル:750円(10枚) 75円
金沢市 45リットル:450円(10枚) 45円

※各サイトを基に筆者が作成
 
枚数や大きさは各自治体で異なりますが、いずれもゴミを捨てるたびに、45~80円程度のお金がかかります。もしも週に2回ゴミ収集がある地域ならば、1回に2袋ずつゴミを捨てる場合は、1週間あたり180~320円になります。最も高い320円を1年間に換算すると、1万6640円の出費につながります。毎回のゴミ袋を1袋減らすと、年間の出費を8320円に抑えられるため、節約になるでしょう。
 

環境汚染の抑止

ゴミ袋削減は、環境汚染の抑止にも効果的です。日本において、1人あたりのプラスチック容器や包装の廃棄量は、主要国の中で、アメリカに次いで2位との結果が出ています。
 
また中国が、2017年にプラスチックごみの輸入を禁止したことで、日本国内の処理量を増加させて、増えた分を処理するための社会的コストが増大しました。さらに2050年には、海へと排出されたプラスチックごみの重さが、海洋中の魚の重さを上回るとの試算もあります。
 
廃棄量が増加して、海洋へと流出したゴミは、地球温暖化や海洋汚染をより深刻なものにして、将来の私たちや子ども、孫の代にまで大きな影響を及ぼすでしょう。ゴミ袋やプラスチックごみを削減するだけでも、地球環境を守る取り組みにつながります。
 

ゴミを減らす取り組みを5つ紹介

ここからは、ゴミの量を減らす取り組みを5つ紹介します。
 

マイバッグを持参してレジ袋を買わない

ゴミの削減には、マイバッグの持参が効果的です。買い物のたびにレジ袋を購入していると、その分、使った後のレジ袋の廃棄量も増えます。マイバッグを持参することで、レジ袋の購入費用はもちろん、廃棄量も減らせます。家庭から出るゴミの削減にもつながるでしょう。
 

資源化を意識して処分する

ゴミを捨てる際に、資源化できるものは積極的に行いましょう。古紙回収や集団回収に雑誌や新聞などを出すことで、資源化に取り組むことができます。自治体によっては、近隣の小学校や中学校が回収場所になっています。
 

リユースを意識する

使わないものは、すぐに捨てるのではなく、リユースショップに持ち込む方法もおすすめです。自分は使わなくとも、ほかの方に使ってもらえる可能性があるでしょう。ものによっては買取価格も期待できますので、ぜひ一度、査定に出してみましょう。
 

フードロスを意識する

家庭内でフードロスを意識することでも、ゴミの削減が可能です。例えば、作りすぎて廃棄していた分を「少し減らして作ってみよう」と調整するだけで、フードロスの削減につながります。また購入する食材は、きちんと食べきれるように、量を見極めることも大切です。
 

購入前に必要性を確認

衝動的に購入する前に「本当に必要なものか」を自分の中で一度考えてみましょう。例えば、服を購入する際に「どのようにコーディネートして着られるか」「使用用途は限定されていないか」などと、使うシーンをイメージします。不必要な買い物を減らすだけでも、ゴミは減らせます。おまけに、買い物が減ることで、余分な出費も防げるでしょう。
 

ゴミを減らして家計もスリムにしよう

地球環境の悪化から、ゴミ袋やレジ袋をはじめとしたプラスチックごみの削減が急務です。国を主体に、さまざまな取り組みが進められていますが、戸惑うこともあるでしょう。しかし、今回紹介した中からできることにチャレンジして、ゴミと家計の不要な出費を削減して、浮いたお金を有効活用することをおすすめします。
 

出典

環境省・経済産業省 どうしてレジ袋を有料化するの?
箕面市 経済的手法導入によるごみ減量の効果について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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