更新日: 2024.10.10 家計の見直し
冷凍食品が人気ですが、やっぱり全体的に消費量は上がっているのでしょうか? みんなはどのようなときに利用していますか?
本記事では、こういった冷凍食品の消費量の推移をデータで確認し、どのような時にみなさんが冷凍食品を利用するかを見ていきたいと思います。
執筆者:堀江佳久(ほりえ よしひさ)
ファイナンシャル・プランナー
中小企業診断士
早稲田大学理工学部卒業。副業OKの会社に勤務する現役の理科系サラリーマン部長。趣味が貯金であり、株・FX・仮想通貨を運用し、毎年利益を上げている。サラリーマンの立場でお金に関することをアドバイスすることをライフワークにしている。
冷凍食品の消費量
冷凍食品の消費量については、一般社団法人日本冷凍食品協会が公表しているデータがありますので、そのデータを確認してみます(図1)。
なお、ここで冷凍食品の消費量(万トン)とは、調理冷凍食品輸入量と冷凍野菜輸入量および国内生産量の合計と定義しております。
1968年から冷凍食品の消費量の推移が上図から見ることができます。
冷凍食品消費量は、1968年から年々増加しており、いったん2006年にピークを迎えました。2006年の消費量は、1968年対比で261万トン増加、34.4倍の消費量になっています。
そして、2006年から減少するも、2009年から増加に転じています。また、新型コロナウイルス感染症の流行し始めた2020年から増加し、2022年には消費量は過去最大の298万トン超えです。
また、国民1人当たり消費量も同様に推移し、2022年の消費量は23.9kgと過去最大の消費量となっています。ちなみに、2022年の消費量は、1968年対比でみると約30倍に増えています。(1968年が0.8kgに対し、2022年は23.9kg)
冷食を利用する理由
冷凍食品を利用する理由については、一般社団法人日本冷凍食品協会が、令和5年2月18日から2月19日にかけて、『“冷凍食品の利用状況”実態調査』を実施しています。その結果を表1にまとめてみました。
◆女性の購入目的を見ると、「自宅で食べる夕食」が60.8%と最も多く、以下「自宅で食べる昼食」が48.2%、「お弁当用」が38.1%、「料理に使う素材として(野菜・魚介等)」が32.5%、「間食・夜食」が17.1%、「自宅で食べる朝食」が10.6%の順番となっています。
◆男性の購入目的を見ると、上位3つの順番は女性と同様ですが、女性の4位が「料理に使う素材として(野菜・魚介等)」に対して、男性は「自宅で食べる朝食」(15.5%)となっています。
また、男女差の大きいものとしては、「お弁当用」(女性 38.1%、男性 26.9%)については、11.2%の開きがあり、また、「料理に使う素材として(野菜・魚介等)」(同 32.5%、13.6%)については、 18.9%と大きく開きがみられました。
まとめ
冷凍食品消費量は、1968年から年々増加しています。また、新型コロナウイルス感染症の流行し始めた2020年から増加しています。
冷凍食品は、「すぐにできあがる」「保存がきく」「手順が簡単」「調理や後片付けの手間が省ける」というメリットがあります。新型コロナウイルスなどを含めた感染防止の1つの方策としてだけでなく、忙しい毎日に冷凍食品を上手に活用することもいいでしょう。
出典
一般社団法人 日本冷凍食品協会 冷凍食品国内消費量の推移/統計資料
一般社団法人 日本冷凍食品協会 “冷凍食品の利用状況”実態調査結果について(令和5年4月)
執筆者:堀江佳久
ファイナンシャル・プランナー