1人暮らしで「寝具」を週1で洗うのって少ないですか? 実家ではもう少し頻繁に洗っていたのですが、平日は時間がとれず「不衛生」でないか心配です…
配信日: 2024.04.23 更新日: 2024.10.10
特に、洗濯については「今まで親がしてくれていたから……」と面倒に感じる人も多いでしょう。ここで気になるのが「寝具」の洗濯頻度です。仕事で疲れているなか、どれほどの頻度で洗濯すべきか、水道代が高くならないか心配な人もいるでしょう。
この記事では、寝具の適切な洗濯頻度や、回数ごとの水道代の差について解説します。この春から自分で洗濯を始める人は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:石上ユウキ(いしがみ ゆうき)
FP2級、AFP
寝具の洗濯はどれくらいの頻度ですべき?
寝具の洗濯は、週に1回程度行うとよいでしょう。人間の平均睡眠時間は季節によって異なりますが、6.8時間~7時間程度とされています。1日の約3分の1の時間を寝具と共に過ごすため、洗濯せずに使っていくと自然に汚れが溜まります。
布団や枕など肌に直接当たらないものは半年に1回などシーズンごとに洗うとよいです。一方、シーツや枕カバーなど肌に直接触れるものは皮脂や汗などがつきやすいです。シーツは週1回、枕カバーは週2回程度洗うとよいでしょう。また、パジャマも汚れがつきやすいため、週2~3回洗うのがおすすめです。
仕事で疲れている場合は、土日などの休日に洗濯するようにしましょう。
「週1」と「2日に1回」の洗濯で水道代は変わる?
週に1回寝具を洗うのと、2日に1回程度寝具を洗う場合とでは、水道代はどう変わってくるのでしょうか? それぞれのパターンで選択した場合の水道代を比較してみましょう。
例えば、寝具と一緒に下着や衣服も洗濯するとします。1回あたりの洗濯物の量が3キログラム程度、水量が38リットル程度とすると、1週間の水道代は図表1の金額となります。
図表1
筆者作成
また、1ヶ月に換算した場合の水道代は図表2のとおりです。
図表2
筆者作成
1週間では約15円、1ヶ月では76円の差が生まれます。水道代を少しでも安くしたい人は、寝具の洗濯は週1回に抑えてもよいでしょう。また、「衣服をまとめて洗濯するときに併せて寝具も洗う」というように他のものも一緒に洗濯してしまえば、より費用を抑えられます。
洗濯を時短するためのコツ
洗濯を効率よく行うには、以下の2つを試してみましょう。
・スピードモードを使う
・洗濯機の近くで寝具を干す
洗濯機には、高速で洗えるスピードモードが設置されている場合があります。寝具は衣服などと違って飲み物のシミや泥汚れがつきません。そのため、スピードモードで洗濯しても十分きれいに洗えます。洗濯に時間をかけたくない人は、寝具をスピードモードで洗うのがおすすめです。
また、洗濯が終わったらすぐに寝具を干せるよう、洗面台付近などに物干し竿を置けるとよいです。洗濯は洗ってから干すまでに手間がかかります。洗濯機の中身を物干し竿まで運んだりシワを整えたりするのが面倒だと感じる人も多いでしょう。洗濯機からすぐに干せるような動線をつくっておけば、時間がなくてもスムーズに洗濯物を干す作業ができます。
適切な頻度で寝具を選択しよう
1人暮らしの洗濯は頻度が重要です。実家ではまめに洗濯してもらっていた人でも、1人暮らしを始めると仕事で疲れたり趣味に時間を費やしたくなったりして、洗濯がおろそかになりがちです。
しかし、何週間も洗わないまま寝具を使い続けると、カビやダニが繁殖してしまい寝具や体に影響をおよぼす場合もあります。適切な頻度で洗濯して寝具の清潔さを保ちつつ、水道代を抑えましょう。
出典
厚生労働省 健康づくりのための睡眠ガイド 2023
HITACHI 取扱説明書 日立全自動電気洗濯機
厚生労働省 いま知りたい水道
執筆者:石上ユウキ
FP2級