更新日: 2024.05.10 働き方

「彼氏の家」でWEB会議に参加しているであろう部下。自宅以外の在宅勤務はルール違反なので注意したいのですが、「背景のぼかしを消して」と伝えるのはセクハラでしょうか…。

「彼氏の家」でWEB会議に参加しているであろう部下。自宅以外の在宅勤務はルール違反なので注意したいのですが、「背景のぼかしを消して」と伝えるのはセクハラでしょうか…。
自宅以外での在宅勤務はルール違反になっている会社も多いでしょう。しかし、部下が恋人の家でWEB会議に参加していると疑われる場合、どのように対処すべきでしょうか?また「背景のぼかしを消して」と伝えることはセクハラにあたるのでしょうか?
 
本記事では、その疑問について考察します。
FINANCIAL FIELD編集部

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自宅以外の在宅勤務はルール違反

多くの企業では、在宅勤務の際には自宅での勤務を前提としています。なぜなら、情報漏洩のリスクを防ぐためや、プライバシーの保護、労働時間の管理など、様々な理由からです。
 
したがって、自宅以外の場所での在宅勤務は、企業のルールに違反する可能性があります。部下がこのルールを破っていると疑われる場合、適切な対応をとることが求められます。
 

「背景のぼかしを消して」と要求することはセクハラになる可能性がある

「背景のぼかしを消して」と要求することがセクハラにあたるかどうかは、その理由や意図によります。一般的には、このような要求は部下のプライバシーを侵害する可能性があるでしょう。特に部下が自宅で働いている場合、その背景を見ることは部下の私生活に踏み込んでしまうことになります。
 

セクハラの定義

セクハラの定義は、不適切な性的な行為や発言、または性に関連する行為や発言によって職場環境が悪化することです。したがって、「背景のぼかしを消して」という要求が部下に不快感を与え職場環境を悪化させる可能性がある場合、セクハラにあたる可能性があります。
 

セクハラと判断される可能性を避けるために

背景をぼかさずに会議に集中するよう要求すれば、セクハラの可能性を回避しつつ、部下のプライバシーを尊重できます。また、背景のぼかしを求めることが不必要であることや、会議の内容に関係のない背景であればぼかしても問題ないことを伝えれば、部下が安心して会議に参加できる環境を作れるでしょう。
 

在宅勤務のルール違反を疑う場合の対処法

在宅勤務は従業員にとって柔軟な働き方を可能にする一方、勤務状況の管理が難しく、ルール違反が発生する可能性があります。そのため、部下が在宅勤務中にルール違反をしているのではないかと疑われる場合には、プライバシーを尊重しつつ適切な対応をすることが重要です。
 
プライバシーを尊重しつつ、在宅勤務のルールの遵守を促す方法は以下の4つです。
 

・再教育
・オンラインミーティングのエチケット
・フィードバックの募集
・人事部門や法務部門との相談

 
それぞれ詳しく見ていきましょう。
 

再教育

在宅勤務のルールやその理由を全社員に再度説明すれば、ルールの理解と遵守を促すことができます。具体的には勤務時間や休憩時間、業務場所、服装、コミュニケーション方法、情報セキュリティなどについて明確に示しましょう。
 

オンラインミーティングのエチケット

オンラインミーティングのエチケットについてのガイドラインを設け、それを全社員に共有することも有効です。例えば背景のぼかしの使用、適切な服装、静かな環境での参加などオンラインミーティングにおける基本的なマナーを明確化できます。
 

フィードバックの募集

社員からのフィードバックを定期的に募集し、在宅勤務のルールやその運用について改善点を見つけることもできます。社員がルールを遵守しやすい環境を作ることが重要です。
 

人事部門や法務部門との相談

具体的な対応方法については、人事部門や法務部門と相談することをおすすめします。法律や企業のポリシーに基づいた適切な対応を提案してくれるでしょう。
 

プライバシーの尊重とルールの遵守のバランスを保ちましょう

在宅勤務は、会社にとっても従業員にとってもメリットのある働き方です。在宅勤務のルールは、会社や従業員の状況に合わせて調整しましょう。
 
在宅勤務におけるルール違反の疑いがある場合には、部下に対してセクハラとならないよう注意深く対処する必要があります。背景のぼかしを消すよう要求することは、その理由や意図によってはセクハラに該当する可能性があります。
 
部下のプライバシーを尊重し、不快な状況を避けるために、他の対処法を検討プライバシーの尊重とルールの遵守のバランスを保つことが重要です。
 

出典

厚生労働省 職場におけるセクシュアルハラスメント
厚生労働省 テレワークモデル就業規則
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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