転職先の昼休憩は「みんなでランチ」が習慣になっていてつらいです。入社1ヶ月ですが、職場に馴染むために我慢すべきでしょうか…?

配信日: 2024.05.29 更新日: 2024.10.10

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転職先の昼休憩は「みんなでランチ」が習慣になっていてつらいです。入社1ヶ月ですが、職場に馴染むために我慢すべきでしょうか…?
職場によって休憩時間の取り方は様々です。なかには昼の休憩時間を利用して同僚と昼食を取りに出掛けることもあるでしょう。食事を取りながらおしゃべりをする時間はいい気分転換になりますが、人見知りの人や1人の時間が好きな人にとっては「みんなでランチに行く」のを苦痛と感じることもあるでしょう。
 
本記事ではランチタイムに同僚と過ごすメリット・デメリットと、ランチに誘われた場合の上手な断り方について解説します。
渡辺あい

執筆者:渡辺あい(わたなべ あい)

ファイナンシャルプランナー2級

休憩時間をどう過ごすかは自由

労働基準法によると、使用者は労働者の労働時間が6時間を超える場合は休憩時間を与える必要があり、この休憩時間は自由に利用させなければならないとあります。昼休憩は労働基準法で定める休憩時間にあたるので、上司は従業員に対して休憩の過ごし方の強制をしてはいけないのです。
 
つまり、同僚とランチに出かけるのも、昼寝をして過ごすのもすべて個人の自由ということになります。
 

同僚とランチをするメリット

職場の同僚と一緒にランチに行くのには次のようなメリットがあります。

●親睦を深めることができる
●業務時間には話しづらい内容も相談できる
●人脈を広げることができる

業務時間中は仕事に集中する必要があるので、基本的に無駄な私語は禁止されていることもあるでしょう。しかしランチの時間であればその縛りがないので、プライベートなことから仕事のちょっとした悩みまで気軽に話すことができます。
 
また仕事では寡黙でまじめだと思っていた人が、意外と気さくで話しやすい人だったというように新しい発見もあるかもしれません。このように仕事以外の姿を知ることで親睦を深めることができ、仕事のトラブル時にも相談しやすい関係性を作ることができるので、結果的に仕事面でもいい影響があると考えられます。
 

同僚とランチをするデメリット

一方、同僚とランチタイムを過ごすことで次のようなデメリットも考えられます。

●休憩時間が拘束され自由に過ごせない
●好きなものが食べられない
●気の合わない人とも話をしなければならない

昼休憩は午前中の疲れを取るために仮眠したいという人もいるでしょう。みんなとランチをすると仮眠の時間がとれず、午後の仕事のパフォーマンスが落ちると感じることもあるかもしれません。
 
また大勢で店に食べに行く場合、みんなの意見を聞いていると必ずしも好みの店になるとは限らず、なかなか好きな食事を取れないこともあります。さらにランチメンバーに苦手な人がいる場合は同席すること自体が苦痛な人もいるでしょう。
 

角が立たない断り方

社員食堂や社外の店舗にランチへ行く場合は、お弁当の持参を理由にするのがいいでしょう。「節約」や「ダイエット」のためにお弁当を持参していることを周囲に伝えればスムーズです。また昼休憩を利用して銀行や役所に行くなど用事があると説明するのも得策です。
 
社内での休憩室で、みんなで昼食をとる場合は「休憩時間中に目を通しておきたい資料がある」「午後の会議の準備がある」のように仕事を理由にし、デスクで食事を取りたい旨や休憩時間も忙しいということを伝えましょう。ただし業務内容によっては仕事を理由にできないこともあります。
 
そのような場合は「午後に眠くなってしまうので仮眠を取りたい」「勉強のために読書の時間に充てたい」とアピールするのも一案です。いずれの場合も誘ってくれた感謝の気持ちを伝えたうえで、丁寧に断るようにしましょう。
 

ランチタイムもコミュニケーションのひとつ

基本的に休憩時間は個人のリフレッシュタイムであり、個人の好きなように過ごすことができます。そのため同僚とのランチタイムが苦痛であれば必ずしも参加する必要はありません。
 
しかし、ランチタイムは業務時間中にはできない会話をすることができる貴重な時間ともいえます。また同僚がランチに誘ってくれるということは少なからず「あなたと仲良くしたい」「いい関係を築きたい」とポジティブな感情をもってくれているはずです。無理をする必要はありませんが、可能な範囲で適度に参加することも検討してみましょう。
 

出典

e-Gov法令検索 労働基準法
 
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級

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