一人暮らしで毎日湯船につかるのは「ぜいたく」なの?シャワーのみと水道光熱費はどれくらい変わる?
配信日: 2024.06.19 更新日: 2024.10.10
そこで今回は、浴槽にお湯をためるケースとシャワーのみで済ませるケース、それぞれにかかる水道光熱費を解説します。さらに、入浴時にかかる水道光熱費を節約する方法をご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
シャワーのみで済ませた場合の水道光熱費
まずは、シャワーのみにかかる水道光熱費を見てみましょう。水道代とガス代を分けて計算します。
東京都水道局によると、3分間シャワーを出しっぱなしにすると約36リットル、10分間で約120リットルの水を消費するようです。1リットル当たりの水道代単価が約0.24円(目安)ですので、120リットルで約29円の水道代がかかる計算です。
対してガス代は、以下の計算式で算出できます。
上昇温度×水量÷(発熱量×熱効率)×ガス代単価
※ガス代単価は160.02円、熱効率80%、発熱量1万751キロカロリーとして計算
※なお、ガス代単価は、東京ガス株式会社「ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)料金」表B表6月検針分を基にしています。
20度の水を40度に上昇させた場合、かかるガス代は約45円です。水道代とガス代を合わせて、10分のシャワーにかかるコストは約74円です。
浴槽にお湯をためる際にかかる水道光熱費
前述した方法で、浴槽にお湯をためる際にかかる水道光熱費も計算してみましょう。ここでは浴槽に180リットルのお湯をためると仮定します。
まず水道代は、180リットルで約43円です。対してガス代は約67円となり、合わせて約110円かかる計算です。浴槽にお湯をためることで、シャワーのみで済ませる場合と比較して水道光熱費は約36円の差が生じると分かりました。
しかし、浴槽にお湯をためた場合でもシャワーを使うときがあるでしょう。仮に10分間シャワーを出しっぱなしにすると、浴槽にお湯をためる際のコストと合わせて約184円の水道光熱費がかかります。
毎日浴槽にお湯をためたら、月にいくら水道光熱費が増えるのか
それぞれのコストが分かったところで、毎日浴槽にお湯をためた場合、シャワーで済ませるよりもどのくらい水道光熱費が高くなるのかを計算してみましょう。
浴槽に1回お湯をためると約110円のコストがかかり、毎日になると月に約3300円(30日と仮定)になる計算です。毎日浴槽にお湯をためた場合、シャワーのみと比べて月に約1080円水道光熱費が増えることが分かります。また、浴槽にお湯をためてシャワーも使うと約5500円の水道光熱費となり、さらにコストがかかります。
ただし、お湯に漬かることで体が温まり、シャワーを出している時間が短くて済むかもしれません。なお水道光熱費は、環境や使用時間によっても異なりますので、あくまで目安として参考にしてください。
お風呂にかかる水道光熱費を少しでも安く抑える方法
シャワーのみで済ませた方が水道光熱費は安く抑えられますが、中には毎日お湯に漬かりたいという方もいるでしょう。お風呂にかかる水道光熱費をなるべく安く抑えたいとお考えの方は、以下の方法をぜひお試しください。
・お湯の設定温度を低くする
・浴槽にためるお湯の量を少なめにする
・頭や体を洗ったあとに浴槽のお湯で流す
・節水シャワーヘッドを使う
・シャワーを出しっぱなしにしない
これからの季節、設定温度を少し下げたり浴槽にためるお湯の量を減らしたりするのも効果的です。また、節水シャワーヘッドに交換することで、一度に出る水量を少なくできるため、効率よく節水できるでしょう。
毎日浴槽にお湯をためると、10分のシャワーのみよりも月に約3300円コストが増える
今回の結果より、シャワーのみで済ませるよりも、毎日浴槽にお湯をためることで水道光熱費が月に1080円ほど高くなることが分かりました。ただし、環境やシャワーの使用時間などによってもかかるコストは変わります。
少しでも節約したい方は、今回ご紹介した方法を実践してみましょう。何も考えずにお風呂に入るよりも、水道光熱費を安く抑えられるかもしれません。
出典
東京都水道局 よくある質問
もっと知りたい「水道」のこと
節水について
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)一般契約料金B表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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