更新日: 2024.10.10 その他家計
24歳で実家暮らし。手取り16万円なので親に「2万円」渡していますが、友人は「5万円」だそうです。2万円って少ないですか? 普通どのくらい入れるものなのでしょうか…?
そこで本記事では、実家暮らしの人がどのくらいの金額を家に入れているか、またお金を入れていない人の割合などを紹介します。実家に入れる金額の決め方も解説しているので、ぜひ最後までお読みください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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実家暮らしの人はどれくらいお金を入れているの?
保険マンモス株式会社が2022年に行った「実家暮らしの方へのアンケート」によると、実家暮らしの人が家に入れている平均金額は約4万円です。本記事の事例のように月2万円の場合、平均金額よりもやや少ないですが、それぞれの事情によって出せる金額は異なるため、一概には言えません。
なお、年代によっても実家に入れる金額の平均値は異なります。年代別の月平均金額は図表1のとおりです。
図表1
保険マンモス株式会社 実家暮らしは家に毎月いくらお金を入れてる? 男女500人調査結果では平均約4万円、「入れていない」は約3割に を基に筆者作成
図表1を見ると、年代が上がるにつれて実家に入れるお金の金額が増えているのが分かります。50代で若干金額が下がるものの、これまでに働いた期間が長いほどスキルや経験が身に付き給料も増加する傾向にあるため、実家に入れる金額が次第に高くなると考えてよいでしょう。
実家にお金を入れていない人はどれくらい?
同調査によると「お金を入れていない」と答えた人は、全体の26%と分かりました。年齢別の割合も見てみましょう。結果は図表2のとおりです。
図表2
保険マンモス株式会社 実家暮らしは家に毎月いくらお金を入れてる? 男女500人調査結果では平均約4万円、「入れていない」は約3割に を基に筆者作成
「19歳以下」以外の年代だと、お金を入れていない人は全体の40%未満ですが、19歳以下に限っては58%です。19歳以下だけが高い理由は、これまでに働いた期間が少なくまだ給料が安定していないからだと考えられます。
実家暮らしの生活費
総務省統計局が2023年に行った「家計調査報告(家計収支編)」によると、単身世帯の月ごとの平均支出額は図表3のとおりです。
図表3
総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要 を基に筆者作成
図表3を基に、実家暮らしの場合の支出を考えてみましょう。家庭によって状況は異なるため一概には言えませんが、実家暮らしの場合は「食費」「住居」「光熱・水道」「家具・家事用品」の支出を、実家に入れる2万円と考えます。
ここから実家暮らしの人の月平均支出額を計算すると、7万8412円です。手取り額が16万円、実家への2万円で、手元に6万1588円残ります。
実家に入れる生活費の決め方
実家に入れる生活費は、手取りの2割程度が目安だという声もあります。手取りが16万円であれば、3万2000円までなら生活費として入れても経済的に負担が少ないといえるでしょう。
ただし、家庭環境や給与金額によって入れられる金額は異なるため、あくまで目安です。
実家暮らしであれば、手取りの2割を目安に
社会人で実家暮らしの場合は、両親の経済的負担を少なくするためにも、生活費をできる限り入れたいものです。しかし人によって手取り額や収入は違うため、実家に入れる金額を決める際は「手取りの2割程度」を目安に考えるのがおすすめです。
今回紹介したデータを基に月ごとの生活費を再度確認し、どれくらいの金額までなら負担なくお金を入れられるかを考え、家族と相談してみましょう。
出典
総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要
保険マンモス株式会社 実家暮らしの方へのアンケート(自社調べ)(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー