更新日: 2024.10.10 家計の見直し
セルフ式ガソリンスタンドが苦手なので毎回「フルサービススタンド」を利用しています。もしセルフサービスに変更したら年間どれだけ節約できますか?
一般的に、フルサービススタンドの方が料金が高いイメージがあるかもしれませんが、実際のところはどれほど差が出ているか気になっている人もいるでしょう。
本記事では、両スタンドの料金面での差を解説します。またガソリン代を節約する方法もご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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全国平均のガソリン価格
経済産業省資源エネルギー庁「石油製品価格調査」によると、2024年7月1日時点でのガソリン価格(全国平均)は以下の通りです。
ハイオク:186円
レギュラー:176円
上記の価格は、地域によって数円の差はあります。全体的な傾向としては、北海道や東北などは、中国・四国・九州・沖縄地方などよりも安い傾向がみられます。
フルサービススタンドとセルフスタンドの価格差
ガソリン価格は、地域や都道府県により価格傾向が異なるほか、個々のスタンドによっても差があるでしょう。そのため、フルサービススタンドとセルフスタンドの価格を一概に比較することはできません。
例として、東京都内にあるガソリンスタンドのレギュラーガソリン価格(非会員価格)をリサーチすると、表1の通りでした。
表1
スタンドタイプ | スタンドA | スタンドB | スタンドC | 平均価格 |
---|---|---|---|---|
フルサービススタンド | 164円 | 163円 | 164円 | 約163.6円 |
セルフスタンド | 160円 | 157円 | 160円 | 159円 |
※筆者作成
両者を比較すると、やはりセルフスタンドの方が安く給油できることが分かります。おおよそ4.6円の差がありました。
フルサービスで給油し続けると、年間いくら損する?
では、フルサービススタンドで給油を1年間続けた場合、セルフスタンドでの給油と比較してどれほどの差が出るかシミュレーションしてみましょう。
一般社団法人日本自動車工業会の2023年調査によると、月間走行距離の平均は362キロメートルでした。年間に換算すると4344キロメートルです。
仮に燃費が「16キロメートル/1リットル」の車を運転するとしましょう。4344キロメートルを走行するのに必要なガソリンは、271.5リットルです。
もし、前述のようにフルサービススタンドとセルフスタンドでのガソリン価格に4.6円の差がある場合、271.5リットル給油する場合の価格差は約1248.9円です。
ガソリン代を節約する方法
セルフスタンドを利用する以外にも、ガソリン代を節約する方法はあります。一般的には、以下のような対策がいいといわれています。
・スタンドの会員になって会員価格で給油する
・スタンドのアプリを使って割引を利用する
・急発進や急加速はしない
・車間距離を多めにとる
・低速や高速で走らない
・不必要な荷物を載せない
・タイヤの空気圧を適正にする
・エアコン温度を最低にしない
・駐停車するときはエンジンを切る
・エンジンオイルを定期的に交換する
フルサービススタンドとセルフスタンドの年間価格差は約1248.9円
フルサービススタンドと、セルフスタンドで給油する場合の年間価格差は約1248.9円でした。スタンドや走行距離によっては、より大きな差がうまれるかもしれません。
全体的に、セルフスタンドの方がガソリン価格は安い傾向にあるため、節約したいならセルフで給油するといいかもしれません。
ただし「セルフ給油が不安」という人や「空気圧チェックや窓ふきなどのサービスをスタッフにしてもらえる方がいい」という人も中にはいるでしょう。その場合、ガソリン価格の差が気にならない人は、フルサービススタンド利用を選んでもいいかもしれません。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査 結果詳細版
一般社団法人日本自動車工業会 2023年度乗用車市場動向調査(17ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー