更新日: 2024.10.10 その他家計

省エネ性能のエアコンに買い替えるだけで「電気代が年間5000円近く安くなる」と聞きました。何年前のエアコンと比較しているのでしょうか?

省エネ性能のエアコンに買い替えるだけで「電気代が年間5000円近く安くなる」と聞きました。何年前のエアコンと比較しているのでしょうか?
電気料金の値上げなどにより、省エネ家電への買い替えを検討している方は多いでしょう。特にエアコンは、買い替え時に迷う家電のうちの1つではないでしょうか。
 
この記事では、古いエアコンと最新の省エネエアコンの電気代を計算して比較し、買い替えることで、どれくらいお得になるのかを算出しています。また、省エネエアコンに買い替えることで得られるメリットなども解説しているので、エアコンの買い替えを検討している方はぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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電気代を比較【省エネエアコン・旧式のエアコン】

10年使用したエアコンを買い替えると仮定して、2023年モデルと、10年前の2013年モデルの1年間の電気代を比較してみましょう。今回は6畳用と、リビングなどで使われることの多い20畳用のエアコンで試算します(表1と表2)。
 
2023年の6畳用のエアコンの場合、年間の消費電力量の平均値は680キロワットアワー、2013年のエアコンの場合は711キロワットアワーです。一方、2023年の20畳用のエアコンの場合、年間の消費電力量の平均値は2114キロワットアワー、2013年のエアコンの場合は2333キロワットアワーです。
 
年間の電気代は以下の式で求められます。
 
・年間消費電力量(キロワットアワー)×電気単価(円/キロワットアワー)
 
なお、今回の電気代目安単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が発表している31円/キロワットアワーを使用します。上記の式にあてはめて計算します。
 
表1【6畳用】

年間の消費電力量 年間の電気代試算
2013年のエアコン 711キロワットアワー 約2万2041円
2023年のエアコン 680キロワットアワー 約2万1080円

※筆者作成
 
表2【20畳用】

年間の消費電力量 年間の電気代試算
2013年のエアコン 2333キロワットアワー 約7万2323円
2023年のエアコン 2114キロワットアワー 約6万5534円

※筆者作成
 
10年前のエアコンを省エネエアコンに買い替えることで、電気代が6畳用では年間約961円、20畳用では年間約6789円安くなることが分かりました。
 
エアコンの消費電力量は、製造会社や製品、設定温度、モードによって大きく異なる場合があります。また、電気単価も変動がありますので、参考程度にしてください。
 

エアコンを買い替えるベストなタイミング

古いエアコンを省エネエアコンに買い替えるだけで、電気代を節約できる可能性があることが分かりました。エアコンの寿命は大体10年の場合が多く、10年以上使っているものは修理するよりも、思い切って買い替えるのも1つの手です。
 
また、夏場はエアコンの工事が混み合い、取り付けまでに時間がかかってしまう可能性もあります。スムーズに買い替えや工事を行って快適に過ごすためにも、早めに買い替えることをおすすめします。
 

省エネエアコンの上手な使い方

最新の省エネエアコンはさまざまな機能を備えています。例えば、下記のような機能があります。
 

・空気清浄運転
・内部を自動クリーニング
・エリア空調機能(人感センサーによる気流のコントロール)
・快適機能(除湿・加湿・快眠・換気・気流制御など)
・学習機能を持った高性能機能
・操作性向上機能

 
高性能センサーや、AIによる学習機能により、部屋の状況を学習して節電しながら快適に過ごすことも可能だといわれており、これらの機能をうまく活用すれば、さらなる電気代の節約につながる可能性があります。
 
また、フィルターをこまめに清掃したり、室外機の周りに物を置かないなどの小さな工夫をしたりすることで、さらなる節電効果を得られる可能性があります。
 

古いエアコンは買い替えで電気代が安くなる可能性がある! 買い替えの目安は10年

10年前のエアコンを最新の省エネエアコンに買い替えることで、年間の電気代が6畳用の場合約960円、20畳用の場合で約6800円安くなる可能性があることが分かりました。エアコンの寿命は大体10年程度のことが多く、既存のエアコンを修理をするよりも買い替えたほうがお得な場合もあります。
 
最新の省エネエアコンは、AIや人感センサーの発達により、節約しながらより快適に過ごすことが可能になっているようです。エアコンを10年以上使っていて、買い替えを検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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