車が暑すぎる! 車の「冷房」をつけるとガソリンの減りが早く、出費がイタイです。節約のために、暑くても“窓”を開けて我慢するしかないでしょうか?
配信日: 2024.08.02 更新日: 2024.10.10
しかし暑さを我慢するのは体調を崩す原因にもなるので、注意が必要です。本記事では車の冷房について解説します。
執筆者:山田麻耶(やまだ まや)
FP2級
車の冷房使用とガソリン消費
車の冷房を使用するとガソリンの消費量が増えます。特に長時間の使用や高温の中での使用は、ガソリン消費を増加させる原因となります。
一般的にエアコンの使用によって燃費は約12%程度低下するといわれています。エアコンをつけずに10リットルのガソリンを使用して走行できる距離を、エアコンをつけて走行すると約11リットル必要になる計算です。 ガソリン1リットルあたり170円とすると、ガソリン代が1700円から1870円に上がります。
暑さの我慢し過ぎに注意
ガソリン代の節約も大切ですが、それ以上に重要なのは安全運転です。高温になると集中力や思考能力が低下することがさまざまな研究により報告されており、暑さによる疲労は運転の安全性にも影響を及ぼす可能性があるといえるでしょう。また熱中症のリスクもあるため、特に同乗者に小さな子どもや高齢者がいる場合は注意が必要です。
健康を害さず集中力を保って運転するためにも、無理をせず冷房を使うようにしましょう。
効果的なエアコンの使い方
暑い日が続き毎日のように冷房を使っていると、ガソリン代が気になることもあるかもしれません。ここではガソリンの消費を抑えつつ快適に運転できるよう、効果的なエアコンの使い方を紹介します。
窓を開けながら走行
車内に暑さがこもっていたら、まず窓を全開にしてエアコンを外気導入に設定し走行しましょう。数分後に窓を閉めて内気循環に切り替えて冷やします。こうすることで車内の温度が効率的に下がり、ガソリンの消費を抑えることができます。
エアコンの設定温度
エアコンの設定温度が低過ぎても高過ぎても、燃費が悪くなるので注意しましょう。設定温度を適切にすることで、ガソリンの消費を抑えられます。自動車部品メーカーのマレリ株式会社(旧:カルソニックカンセイ株式会社)が2017年に発表した資料によると、日本車であれば設定温度は25℃にすると良いとされています。
駐車時の工夫
日陰に駐車したり、車用サンシェードを使用したりすることで、車内温度の上昇を抑えられます。乗車時にエアコンが効きやすくなり、ガソリンの節約にもつながります。また窓を少し開けておくことで熱がこもりにくくなるでしょう。
エアコンを活用しながら夏を乗り切ろう
エアコンを使用するとガソリンの消費量が増えてしまいます。しかしエアコンを使うのを我慢していると、暑さで集中力が低下し運転に支障が出る危険性があることに注意しましょう。
車を使わないときは、日陰に駐車したりサンシェードを使用したりすることで、車内の温度が上がりにくくなります。
それでも車内に熱がこもっていたら、社内の温度を効率的に下げるために、エアコンをかけながら窓を全開にして数分間走行しましょう。設定温度は25℃にするのがおすすめです。車のエアコンは我慢せずに使用して、夏を乗り切ってくださいね。
出典
環境省 エコドライブ10のすすめ
執筆者:山田麻耶
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