節約のために炊飯器の「保温機能」はあまり使わないようにしています。これって意味がありますか?
配信日: 2024.08.17 更新日: 2024.10.10
本記事では、炊飯器の保温機能によって消費される電力量と電気代を解説するとともに、炊飯器の電気代を節約するためのポイントを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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炊飯器の保温機能の消費電力量
経済産業省資源エネルギー庁が取りまとめている「省エネ性能カタログ電子版」によると、3合以上5.5合未満のジャー炊飯器の保温機能で消費する電力は、1時間あたり14Whほどが一般的といえます。公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会によると、現在の電力料金の目安単価は31円/kWhとのことです。
3時間保温し続けた場合の電気代
0.014kWh×31円×3h=約1.3円
10時間保温し続けた場合の電気代
0.014kWh×31円×10h=約4.3円
24時間保温し続けた場合の電気代
0.014kWh×31円×24h=約10.4円
24時間保温し続けると10円前後の電気代がかかります。毎日保温を繰り返すと電気代は1ヶ月で約300円です。数十円だからと繰り返していると、長期的に大きな費用が発生してしまうでしょう。
炊飯器の電気代を節約するポイント
ここでは、炊飯器の電気代を節約するポイントを紹介します。電気代を節約して生活費を抑えたい方は、ぜひ参考にしてください。
タイマー予約で保温時間を発生させない
食事の時間に合わせてタイマー予約をすると、余計な保温時間を削減できます。保温時間が少なくなれば、電気代の節約が可能です。現在、多くの炊飯器にはタイマー予約の機能が備わっているため、帰宅する時間や家族がそろって食事を取れる時間に合わせてタイマーをセットしておきましょう。
タイマー予約を利用すると節電につながるだけではなく、毎回炊きたてのおいしいご飯が食べられます。おいしい食事を楽しみながら電気代を節約するためにも、タイマー機能を活用しましょう。
エコモードを使って炊飯する
近年、省エネタイプの炊飯器も販売されています。中でもエコ炊きモードは炊飯時の消費電力を大幅に抑え、スタンダードな炊飯モードよりも電気代を節約できます。エコ炊きモードは電力消費量を抑えながらも、通常と同じようにおいしく炊き上がるのが特徴です。
また、炊飯器には短時間でお米を炊く早炊きモードが備わっているものもあります。炊飯時間が短縮されるため電気代の節約につながるイメージがありますが、通常モードよりも電気代が高くなる場合があることに注意が必要です。
短時間で炊き上がるよう一気に水を沸騰させることで消費電力量が大きくなることが、電気代が余分にかかる理由です。毎回早炊きでお米を炊いていた方は、通常モードやエコ炊きモードに切り替えるとよいでしょう。
まとめて炊いて冷凍する
毎回、食べるだけのお米を少量ずつ炊いていると、炊飯や保温の回数が増えるため、電気代が高くなりやすいでしょう。数回分をまとめて炊いて、すぐに食べない分は冷凍保存しておくことをおすすめします。
保温機能を利用して炊飯器に入れっぱなしにしておくと、その分電気代がかさみますが、小分けにして冷凍保存しておけば、電気代の節約になるとともに食べたいときにすぐ食べられて便利です。保温機能を利用せず炊きたてのご飯をすぐに冷凍すれば、味や品質を落とさずに保存できます。
利用していないときはコンセントを抜く
炊飯器を利用しないときは、コンセントを抜いておきましょう。炊飯器は継続的に使用する電化製品のため、差しっぱなしにしている人も珍しくありません。しかし、電源を切って使用していない状態でも差しっぱなしにしていると、待機電力が発生してしまいます。
待機電力は大きな電力消費ではありませんが、1日中差しっぱなしの状態を何十年と続けていると、ある程度の金額になると考えられるでしょう。無駄な電力消費を発生させないためにも、炊飯器を使用していないときはコンセントを抜いておくのがおすすめです。
また、節電タップを利用すれば、毎回コンセントを抜かずにスイッチを押すだけで待機電力のカットが可能です。
炊飯器の保温機能をやめると節電につながる可能性が高い
炊飯器の保温機能を長時間利用するとその分消費電力も大きくなり、電気代がかさんでしまいます。保温機能をなるべく使わないようにするためには、タイマー機能を利用したり、まとめて炊いて冷凍保存したりなど、ご飯の炊き方と保存方法を工夫しましょう。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ電子版 省エネ性能カタログ電子版リスト 現在の電子版
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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