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更新日: 2024.08.24 働き方

夫の年収が「300万円」で、私の年収が「100万円」です。もう少しで扶養から外れてしまいますが、損をしない方法はありますか?

夫の年収が「300万円」で、私の年収が「100万円」です。もう少しで扶養から外れてしまいますが、損をしない方法はありますか?
夫婦共働きで妻が扶養に入っている場合、妻は一定の収入範囲内で働くことになります。もし安易に扶養から外れてしまうと、税金や社会保険料などの負担が増えるため、注意が必要です。
 
今回は、夫の年収が300万円、妻が100万円の世帯年収400万円における生活状況や、妻が扶養に入っているケースと外れるケースでのメリット・デメリットを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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世帯年収400万円の生活状況

今回のケースのように夫が年収300万円で扶養に入っている妻の年収が100万円の世帯年収400万円の場合は、手取りが26万円程度となるでしょう。
 
総務省統計局の令和5年家計調査によると、2人世帯の消費支出は29万3997円、2人世帯(勤労世帯)の消費支出は31万8755円とされているため、4〜6万円程度の赤字となってしまいます。ただし、夫婦2人暮らしでも家賃が安い場合や食費、通信費などの節約を心がけている家庭であれば世帯年収400万円でも十分に暮らしていけると考えられます。
 
しかし、子どもがいる世帯ではさらに支出が増える可能性があるため、世帯年収400万円では生活費が足りなくなるケースもでてくるでしょう。
 

扶養に入っているメリット・デメリット

扶養に入っている場合のメリット・デメリットは以下の通りです。
 

【メリット】

・妻の保険料が不要となる
・夫の手取りが増える可能性がある

【デメリット】

・妻の将来もらえる年金が減るおそれがある
・妻の収入に制限がかかる

 
扶養に入っていると、おもに税制上と社会保険上の2つの優遇措置を受けられます。扶養に入ることで妻は通常支払わなければいけない健康保険料や国民年金保険料が免除されるため、その分負担がなくなるでしょう。さらに、夫は扶養控除や配偶者控除などを利用できるため、所得が少なくなり手取りが増える可能性があります。
 
しかし、厚生年金などに加入していないと将来もらえる年金が減ってしまったり、そもそも妻の収入に上限が決まっていたりする点はデメリットとなるでしょう。
 

扶養から外れるメリット・デメリット

扶養から外れる場合のメリット・デメリットは以下の通りです。
 

【メリット】

・妻の将来もらえる年金が増える可能性がある
・収入制限なく働ける

【デメリット】

・税金や保険料の負担が今よりも増えるおそれがある
・プライベートな時間が減る

 
扶養から外れる最大のメリットは、扶養されている方の収入制限がなくなり、以前よりも稼ぎやすくなることです。仮にパートから正社員などに雇用形態を切り替えて働く場合は社会保険にも加入するため、将来もらえる年金も必然的に増えるでしょう。
 
しかし、これまで支払いが免除されていた税金や保険料を支払う必要があります。そのため、税金や保険料の支払いが扶養に入っているときよりプラスになるのであれば問題ないでしょう。
 
また、妻が扶養から外れると、これまで利用できていたさまざまな控除が対象外となってしまう場合もあるため、夫の手取りが減ってしまうおそれもあります。そうなると、妻の収入が上がっても結果的に変わらないかむしろ世帯収入が減るリスクもあるため、注意が必要です。
 

妻の収入が一定水準にいくまでは扶養に入っていた方が損をしない可能性がある

扶養に入っていると税金や社会保険料の面で恩恵を受けられますが、外れることで妻の収入制限がなくなり、今よりも稼げる可能性があります。ただし、妻が扶養から外れてパートの時より稼げたとしても、稼ぐ額によっては世帯年収が以前よりも減ってしまうリスクもあるため注意が必要です。
 
もし、扶養を外れる際は、扶養に入っているときと入っていないときでどの程度の収入差が生まれるのかをあらかじめ2人で確認しておくとよいでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要(5、11ページ)
厚生労働省 年収の壁・支援強化パッケージ
国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問)No.1180 扶養控除
一般社団法人 公的保険アドバイザー協会 公的保険の扶養と保険料負担について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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