更新日: 2024.10.10 その他家計

「夜はそれほどおなかが空かないから…」と菓子パン1つとサラダだけで済ませがちな娘。栄養が偏っていないでしょうか?

「夜はそれほどおなかが空かないから…」と菓子パン1つとサラダだけで済ませがちな娘。栄養が偏っていないでしょうか?
あまりおなかがすいていないと、お金もかけたくないこともあり、つい簡単な食事で済ませがちです。そうなると栄養面での心配も出てくるでしょう。
 
例えば「夜はあまりおなかがすかないので菓子パン1つとサラダしか食べない」という場合、食費はどのくらい節約できるのかとともに、栄養の偏りについても確認しておいた方がよいかもしれません。
 
本記事では、菓子パン1つとサラダを毎日コンビニで購入した場合の食費について、偏りが予想される栄養素とともにご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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コンビニの「菓子パンとサラダ」を購入した場合にかかる1回の食費は?

毎日コンビニで菓子パン1つとサラダを購入する場合、1回につきいくらかかるのか計算してみましょう。
 
例えば、1個約138円の菓子パンと、約279円のサラダを購入した場合だと、合計約417円になります。総務省統計局の「2023年家計調査」によると、単身世帯における1年間の食費は55万6693円ということなので、1ヶ月に換算すると約4万6391円です。これを3食・30日で割った場合、1食分の目安は約515円です。
 
コンビニで菓子パンとサラダを購入した場合は、100円ほど節約できる計算になるでしょう。
 
サラダの種類によっては季節限定の夏野菜やパスタなどが入っていて、値段が400~500円ほどするものもあります。その場合は1食分の目安よりも高くつくことになるため、必ずしも節約できるとはいえないでしょう。
 

毎晩「菓子パンとサラダ」だとどの栄養素が不足するのか?

例えば、コンビニで販売されている「つぶあん&マーガリン入りコッペパン」には、以下のような栄養素が含まれているものもあります。

●たんぱく質:7.5グラム
●脂質:12.0グラム
●炭水化物:49.1グラム(糖質:46.7グラム、食物繊維:2.4グラム)

また、レタスサラダに含まれている栄養素には、以下のようなものがあります。

●たんぱく質:0.7グラム
●脂質:0.1グラム
●炭水化物:2.7グラム(糖質:1.5グラム、食物繊維:1.2グラム)

両方をあわせても鉄分やカルシウム・ビタミンB群などの栄養素が不足することが考えられるでしょう。
 
また、たんぱく質に関しても、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によれば、18歳以上の女性の1日の推奨量は50グラムなので、1日3食食べる場合、1食につき16~17グラムは摂取することが望ましいとされています。
 
菓子パンとサラダでは1食分のたんぱく質摂取量が十分ではないと考えられるため、毎日このような食事を続けていると栄養面で不安があるといえるでしょう。
 

摂取し過ぎてしまう栄養素についても確認が必要

特に菓子パンは1個当たりのカロリーが高いものが多く、商品によっては含まれている砂糖も多い傾向なので、食べ過ぎると肥満の原因になる可能性があります。
 
また、糖質の取り過ぎは血糖値の上昇を招き、動脈硬化や糖尿病などを引き起こす原因にもなるため、注意が必要です。
 
「サラダも一緒に食べているので安心」と思う人もいるかもしれませんが、毎日の食事はバランスよく食べることが大切なので、肉や魚なども積極的に取るようにした方がよいでしょう。
 
コンビニのサラダにしても、根菜を使ったものや豚しゃぶ肉を使ったものなどさまざまな種類があるため、自分が不足しがちな栄養をバランスよく摂取できるよう、考えて選ぶことをおすすめします。
 

毎晩「菓子パンとサラダ」だと栄養バランスが偏る可能性がある

今回の事例では「娘が夜ご飯を菓子パン1つとサラダで済ませていて、栄養面が心配」ということですが、菓子パンとサラダだけでは鉄分やカルシウム・ビタミンB群などの栄養素が不足する可能性があります。また、カロリーや糖質の取り過ぎも心配されるため、健康によいとはいえないでしょう。
 
コンビニの菓子パンとサラダを購入すると単身世帯の1食分の目安より100円ほど安く済む可能性はありますが、種類によっては節約にならないこともあるため、経済的なメリットが大きいわけでもないようです。
 
あまりおなかがすかないようであれば、栄養バランスのよい食事を少量取るようにするなど、健康面にも気を配るようにしましょう。
 

出典

政府統計の総合窓口(e-Stat) 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表2023年 第9表 1世帯当たり品目別支出金額及び購入頻度
厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020 年版) II 各論 1 エネルギー・栄養素 1-2 たんぱく質 たんぱく質の食事摂取基準(126ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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