いまさら聞けない? 「ハイオク」車と「レギュラーガソリン」車、ガソリン代はどのくらい違う?
配信日: 2024.09.11 更新日: 2024.10.10
本記事では、ガソリン価格の違いがどれだけの影響を与えるのか、具体的なシミュレーションと共に、違いやガソリン代の節約方法について解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
ハイオクとレギュラーの価格差は10円?
ハイオクとレギュラーガソリンの価格差は約10円~11円です。一見、この差は「たったの10円」と軽く考えがちですが、車を頻繁に使う場合にはこの差が積み重なり、意外なほどのコストになることをご存じでしょうか?
経済産業省資源エネルギー庁「石油製品価格調査」にて令和6年9月2日時点のガソリン代を確認すると、1リットルあたりのレギュラーガソリンが174円、ハイオクガソリンは185円です。この差は、ハイオクガソリンがエンジン性能を最大限に引き出すために、レギュラーガソリンよりもオクタン価が高く、製造に手間がかかるからです。
オクタン価とは、車内部で意図しないタイミングで爆発を起こすノッキングのしにくさを指標で表しています。このオクタン価が高いほど、ガソリンの品質が高いとされており、
オクタン価が高いガソリンをハイオクと呼びます。レギュラーガソリンでは、オクタン価に差があり、ノッキングの頻度が異なってきます。ノッキングの頻度によってエンジンの負担度であったり、燃費の差につながっていきます。
月に100kmしか運転しない方でも、年間で見れば1,200km走ることになります。このように走行距離が増えると、ガソリン代の違いは無視できなくなってくるのです。頻繁に通勤やレジャーに車を使う方ならなおさらです。
ガソリン代の違いが明らかに! 毎月500km走行するとどうなる?
月間で500km走行した場合、ハイオク車とレギュラー車のガソリン代はどうなるでしょうか?以下の表で、その差が明確にわかります。
ここでは、それぞれで1ヶ月走行した場合のガソリン代を計算していきます。
ガソリン代の計算方法は
ガソリン価格(円/L)×走行距離(km)÷車の燃費(km/L)
という計算式で算出できます。
このように、月に500km走行すると、ハイオクとレギュラーでは275円の差が生まれます。これを年間で換算すると、3,300円の違いになります。この程度の差なら気にならないという方もいらっしゃるかもしれませんが、より長距離を走る方や、長期的に乗る方には重要な情報でしょう。
仮に月に1,000km走る場合、この差はさらに広がります。レギュラーガソリン車なら8,750円、ハイオクガソリン車では9,300円となり、月々550円、年間で6,600円の差です。
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「燃費がカギ!」ガソリン代の節約には車種選びが重要
車種によって燃費は大きく異なるため、同じ走行距離でもガソリン代が大きく変わることがあります。特にハイオク車は、一般的に高性能エンジンを搭載しており、燃費が劣ることがあります。燃費が10km//Lの車種で月に500km走行すると、ハイオクガソリン車の場合は9,300円かかる計算になります。
一方、レギュラーガソリン仕様の車は燃費が良いことが多く、日常の買い物や通勤に使う場合には経済的です。たとえば、燃費20km//Lのレギュラー車なら同じ距離でもガソリン代は4,375円で済みます。この違いは長期的に大きな影響を与えます。
ハイオク車 vs レギュラー車、どちらがお得? 長期的な視点から考える
短期的には、ハイオク車のガソリン代はレギュラー車よりも高くつきます。しかし、ハイオク車はその高いオクタン価によって、エンジンの性能を最大限に引き出すことができ、走行性能や加速性能に優れているという魅力があります。ハイオクガソリンには洗浄剤が含まれている場合が多く、エンジン内部を清潔に保つことで、長期的なエンジンの保護にもつながります。
一方で、レギュラーガソリン車は燃費が良いため、ガソリン代を節約したい方には向いています。日常的に短距離を走る方や、通勤に車を使用する方には、レギュラー車がコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えます。
どちらの車がよりお得かは、単にガソリン代だけでなく、車の性能や使用頻度、目的によって異なります。たとえば、走行性能やドライブの快適さを求めるなら、多少ガソリン代が高くてもハイオク車が魅力的でしょう。一方、燃費を重視するならレギュラー車が経済的です。
項目 | レギュラーガソリン | ハイオクガソリン |
---|---|---|
ガソリン価格(円/リットル) | 174円 | 185円 |
燃費(km/リットル) | 20km/L | 20km/L |
月間走行距離(km) | 500km | 500km |
ガソリン代(月) | 4350円 | 4625円 |
まとめ
ハイオク車とレギュラーガソリン車では、ガソリン代の差は長期的に見ると大きくなります。しかし、ガソリン代だけでなく、車の性能や燃費の違いも含めて総合的に判断することが重要です。
日々の車の使い方や走行距離を考慮し、賢い選択をすることで、長期的にコストを抑えることが可能です。あなたのライフスタイルに合った車を選ぶことが、より経済的で快適なカーライフを実現するポイントです。
出典
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー