1人暮らしの30代会社員、節約のため「弁当」を持参していますが、実家暮らしの同僚は「気分転換」と毎日外食です。やはり実家暮らしだとお金に“余裕”があるのでしょうか…?
配信日: 2024.09.19 更新日: 2024.10.10
そこで本記事では、職場に毎日お弁当を持参した場合と外食をした場合のランチ代を比較します。また、一人暮らしと実家暮らしの支出の差についても見てみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
毎日手作り弁当を持参した場合の節約効果は1ヶ月で約2万円
リクルート社の「ホットペッパーグルメ外食総研」が実施した有職者のランチ実態調査(2024年3月実施)によると、自炊やお弁当、コンビニランチや社員食堂なども含めたランチ予算の全体平均は452円で、そのうち自炊やお弁当の場合の平均は392円、お店で外食した場合の平均は1243円です。自炊やお弁当の予算は、外食の予算の約3分の1以下となり、節約効果は高いと言えるでしょう。
また、1ヶ月毎日お弁当を持参した場合と、1ヶ月毎日外食した場合のコストはそれぞれ以下の通りです。
毎日お弁当を持参した場合:392円×20日間=7840円
毎日外食した場合:1243円×20日間=2万4860円
※それぞれ、1ヶ月の出勤日数を20日間として計算
これを見ると、毎日お弁当を持参した場合は、毎日外食した場合と比べて1ヶ月当たり約1万7000円の節約効果があることが分かります。
一人暮らしの月の生活費は約21万円
次に一人暮らしの生活費について見ていきましょう。一人暮らしの生活費については総務省統計局の家計調査報告書に詳しく記載がありますが、家賃については持ち家・賃貸を含む金額となること、賃貸の場合も地域や物件による差が大きいことから、今回は家賃以外の費用について参照することにします(図表1)。
図表1
食料 | 4万6391円 |
光熱・水道 | 1万3045円 |
家具・家事用品 | 5955円 |
被服及び履物 | 4712円 |
保健医療 | 7426円 |
交通・通信 | 2万1796円 |
教育 | 2円 |
教養娯楽 | 1万9425円 |
その他の消費支出 | 2万5051円 |
総務省統計局〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要より筆者作成
家賃については、仮に都内に住んでいると仮定します。不動産・住宅情報サイトホームズに掲載されている、東京23区のワンルーム・1K・1DKで最も家賃相場が安いのは足立区で、7万2700円(2024年8月30日時点)です。
この金額と図表1の費用を合計すると、一人暮らしの生活費は21万6503円となります。
実家暮らしの月の生活費は約8万円。一人暮らしとの差は約14万円
一方、実家暮らしの場合であれば、図表1のうち「食料」「光熱・水道」「家具・家事用品」と、別途参照した「家賃」を負担せずに済みます。これらを除いた費用の合計額は、7万8412円となります。一人暮らしよりも「21万6503円-7万8412円」で13万8091円少なくなります。
もちろん、実家暮らしと言っても家に生活費を入れていたり、家賃などを負担していたりすることもあるため一概には言えません。しかし、仮に5万円を入れていたとしても、「13万8091円+5万円」で18万8091円の支出となり、一般的には一人暮らしより実家暮らしのほうが余裕はあると考えられるでしょう。
外食でリフレッシュできるなら、コスト以外のメリットがあるかも
一人暮らしよりも実家暮らしのほうが、支出が少なく、生活に余裕がある傾向にあることが分かりました。一人暮らしの人よりも実家暮らしの人のほうが、平日の外食ランチを積極的に選べるというのもうなずけるのかもしれません。
ただし実家暮らしの同僚が「気分転換」と言っているように、外食をすることで午前中の疲れがリフレッシュできて午後の仕事のパフォーマンスが上がるといったメリットもあるでしょう。その場合は、その人にとって、ランチ費用のコストが多くかかるというデメリットを上回るメリットがあると考えられます。
もちろん、手作りのお弁当でも好きなおかずを入れたり、好きな音楽を聞きながら食べたりすることで気分転換は可能です。手作り弁当でも外食ランチでも、どちらの場合も午後からの仕事を頑張るモチベーションにつながると良いですね。
出典
リクルート ホットペッパーグルメ外食総研 有職者のランチ実態調査(2024年3月実施)
総務省統計局 家計調査報告 〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要
ホームズ 東京23区の家賃相場情報
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー