更新日: 2024.10.10 その他家計
スープを飲まなければ「毎日カップラーメン」生活でも問題ないでしょうか? お金がないので、なるべくカップラーメンで節約したいです…。
しかしカップラーメンに対し、「健康によくない」というイメージを持っている人も少なくないでしょう。
そこで本記事では、カップラーメンの栄養や健康への問題について解説します。栄養面を配慮した食べ方の工夫も紹介するため、参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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インスタントラーメンの歴史
戦後日本の経済状況は厳しく、国民の食生活は貧しいものでした。そうした中、カロリーが高い栄養食として人気を集めていたのが中華そばです。
しかし、現在とは異なり、当時は誰もが気軽に食べに行けるわけではなかったのです。この問題を解決しようと、日清の創業者である安藤百福が1958年にインスタントラーメンを開発しました。
その後、スナック菓子や飲料など気軽に手に入る商品が増えたこともあり人気に陰りが出ます。その状況を打破するため1971年に生まれたのが「カップラーメン」です。
発泡スチロールに入っているため、食器が不要とさらに便利になったカップラーメンは、後に日清のほかにも14社が商品展開に参入し、市場を広げていきました。
そして、ラーメンのほかにも「焼きそば」やうどん・そばなどの「和風めん」など、よりバラエティに富んだ商品展開が進み、現在も多くの人に親しまれる定番商品となったのです。
カップラーメンの栄養は?
半世紀以上もの歴史があり、多くの人がその手軽さから食事に取り入れているカップラーメンですが、栄養面はどのようになっているのでしょうか。
カップラーメンの元祖でもある日清の「カップヌードル」に表示されている栄養素は次の通りです。
・熱量 351キロカロリー
・たんぱく質 10.5グラム
・脂質 14.6グラム
・炭水化物 44.5グラム
・食塩相当量 4.9グラム
・ビタミンB1 0.19ミリグラム
・ビタミンB2 0.32ミリグラム
・カルシウム 105ミリグラム
上記から分かる通り、カップラーメンには三大栄養素であるたんぱく質・脂質・炭水化物が含まれています。しかしその多くが炭水化物であることや、その他の栄養素が摂りにくいため、栄養豊富とはいい難いでしょう。
また、1日の食塩摂取量は男性7.5グラム未満、女性6.5グラム未満に抑えるのがよいといわれています。つまりカップラーメンでスープまですべて完食すると、食塩の過剰摂取につながる恐れもあるでしょう。
カップラーメンは安全基準を満たしている
栄養の偏り以外にもカップラーメンをはじめとしたインスタントラーメンには「体に悪い」というイメージを持っている人も少なくありません。実際のところはどうなのでしょうか。
■食品添加物が多く含まれているのではないか
インスタントラーメンに含まれているのは、食品衛生法およびJAS規格で認められた添加物のみです。さらに含まれる添加物の量も厳しいルールの範囲内になっています。
■お湯を注いだら容器の有害物質が溶け出すのではないか
カップラーメンの容器は、主にポリエチレン・ポリプロピレン・ポリスチレンなどの合成樹脂でできています。
これらの素材は、「食品用合成樹脂製器具及び容器包装の規格」で規制が厳しく行われており、その基準内で安全に製造されています。
ちょっとした工夫で栄養バランスを整えましょう
気軽なだけでなく、安価なため節約にも役立つカップラーメンを食べるときには、たんぱく質や野菜を補うとよいでしょう。例えば、ゆでたほうれん草をトッピングしてみたり、ゆで卵を一緒に食べたりするのが簡単な方法です。
また、カップラーメンのスープには塩分が多く含まれているため、スープをすべて飲まないようにするのも簡単にできる工夫です。気軽に食事が楽しめるカップラーメンは、味のおいしさや種類の豊富さで、毎日食べても飽きないという人も少なくないでしょう。
しかし、健康維持のために食べる頻度を減らしたり、栄養バランスを整える工夫を取り入れたりしてみてください。
出典
カップヌードル | 日清食品グループ
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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