更新日: 2024.10.10 その他家計
「高速道路」と「下道」でどれくらい移動費用が違いますか?
とくにゴールデンウィークやお盆、年末年始といった長期休暇のシーズンになると、車を使った長距離移動をする人が増えるでしょう。今回は、高速道路と一般道で、どれくらい費用が変わるのかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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高速道路の利用料金はどれくらい?
高速道路で60キロメートル~70キロメートル走った場合の料金は、表1の通りです。
表1
IC間60キロメートル~70キロメートルの高速道路料金 | ||
---|---|---|
道路名 | 軽自動車の通常料金 | 普通自動車の通常料金 |
東名高速道路・新東名高速道路~ | 約1460円(掛川~清水) ~約1690円(伊勢原大山~裾野) |
約1790円(掛川~清水) ~約2070円(伊勢原大山~裾野) |
圏央道~ | 約1670円(あきる野~河口湖) ~約1740円(高尾山~東京) |
約2040円(あきる野~河口湖) ~約2140円(高尾山~東京) |
長野道・中央道~ | 約1470円(相模湖~甲府南) ~約2130円(調布~都留) |
約1790円(相模湖~甲府南) ~約2570円(調布~都留) |
東海北陸道~ | 約1630円(ぎふ大和~尾西) ~約1750円(白鳥~一宮木曽川) |
約1990円(ぎふ大和~尾西) ~約2150円(白鳥~一宮木曽川) |
伊勢湾岸道~ | 約1980円(亀山~名古屋南) ~約2090円(亀山~豊明) |
約2380円(亀山~名古屋南) ~約2530円(亀山~豊明) |
名神高速道路~ | 約1720円(一宮~岡崎) | 約2110円(一宮~岡崎) |
東海環状自動車道~ | 約1740円(豊田藤岡~関広見) ~約1960円(土岐南多治見~飯田山本) |
約2130円(豊田藤岡~関広見) ~約2400円(土岐南多治見~飯田山本) |
東名阪道・伊勢道・紀勢道・名二環~ | 約1580円(芸濃~名古屋)西) ~約1670円(勢和多気~四日市) |
約1940円(芸濃~名古屋)西) ~約2050円(勢和多気~四日市) |
北陸道・東海北陸道・舞鶴若狭道~ | 約1480円(鯖江~若狭三方) ~約1680円(鯖江~若狭上中) |
約1810円(鯖江~若狭三方) ~約2060円(鯖江~若狭上中) |
出典:NEXCO中日本「高速道路簡易料金表」より筆者作成
表1から分かるように、高速道路の料金は使う路線によって異なります。
また軽自動車と普通自動車で20%程度料金が変わるため、乗っていく車種にもご注意ください。60キロメートル~70キロメートル走った場合の料金は、軽自動車でおよそ1600円、普通自動車で2000円程度が目安といえるでしょう。
一般道で60キロメートル走ったときのコスト
一般道の場合、かかるコストはガソリン代のみです。高速道路以外の有料道路を使わない限り、燃料以外のコストがかかることはありません。ガソリン代は「ガソリン価格×走行距離÷車の燃費」で求められます。
2024年8月時点のガソリン代価格は、レギュラーで174.6円/リットルでした。仮に燃費が20km/リットルのガソリン車で60キロメートル走った場合、ガソリン代はおよそ524円です。これが30km/リットルのハイブリッドカーなら、349円まで安くなります。
ただしこれはあくまで概算で、実際にかかるガソリン料金と異なる可能性があります。とくに一般道は坂道やカーブも多いため、道路環境が変わればかかるガソリンの消費量も変動するでしょう。
なお、高速道路を使うと高速料金にガソリン代がプラスされます。そのため、前述した燃費のガソリン車を使用して60キロメートル走った場合、高速料金とガソリン代を合わせて、軽自動車でおよそ2000円~2500円、普通自動車で2300円~2900円程度かかると予想されます。
長距離移動は高速料金も考慮しよう
一般道を使うと速度制限がある分、到着の時間が遅くなります。そのためコストがかかっても高速道路を使う方は多いでしょう。長時間の運転は体に負担をかけます。コストが抑えられるとはいっても、現地で楽しむ時間をできるだけ多く取りたいと思うものです。
高速道路であれば移動時間の短縮が可能ですが、高速料金が往復でかかるため、長距離になるほどコストが高くなります。長距離移動の際は、一般道と高速道路でかかる所要時間と料金のバランスを考慮したうえで選択しましょう。
出典
新電力ネット ガソリン価格(ハイオク・レギュラー・軽油・灯油)の推移
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー