更新日: 2024.10.10 その他家計
妻から「冷蔵庫のドアを10秒以上開けないで」と言われます。そんな数秒で電気代は変わるのでしょうか?
この記事では、冷蔵庫を10秒程度開けっ放しにしたときにかかる電気代を解説します。さらに、冷蔵庫を開けっ放しにしたことによる、電気代以外の影響についてもご紹介しています。なるべく電気代をおさえたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
冷蔵庫を10秒程度開けっ放しにしたときにかかる電気代
経済産業省の「家庭向け省エネ関連情報」によると、冷蔵庫を開けている時間が10秒違うと、年間で約190円の電気代の差が生まれるとされています。
一見するとそれほど節約効果は大きくはないように感じますが、家族が多く冷蔵庫を開ける回数が多い場合などは、消費電力量が増えるため電気代が高くなる可能性がある点には注意しましょう。
ただし、メーカーや機種などによってもかかる電気代には変動があるため、参考程度にしてください。
冷蔵庫の開けっ放しで起こりうるリスク
冷蔵庫を開けっ放しにした場合、電気代以外にいくつか注意点があります。ここでは3つのリスクについて解説します。
食材や食品の品質低下につながる
冷蔵庫のドアを開けると、冷蔵庫内に部屋の暖かい空気が入り込み、冷却機能が止まります。つまり、冷蔵庫にある食材や食品の温度が上がり、品質低下につながる可能性があるということです。
10秒といった短い時間では、すぐに食材や食品の品質低下につながらないと考えられますが、時間が経つと傷んでくる可能性があるでしょう。また、冷凍していた食品が半解凍状態になったり、食材の味や風味が落ちてしまったりする原因につながることもあります。
短い時間でも冷蔵庫を開けっ放しにすると、食材や食品の品質が低下するという意識は持っておくことが大切です。
冷却機能を低下させる可能性がある
冷蔵庫のドアを開けっ放しにするのは、冷却機能を低下させる可能性があります。
冷蔵庫のドアの開閉の回数が多かったり、開けっ放しにしていたりすると、部屋の暖かい空気が多く入り込み、冷蔵庫内の棚や壁に水滴がつきます。その水滴が急に冷やされることで結露が発生し、冷蔵庫を冷やすための機器に影響するため、冷やす機能を低下させる可能性があるでしょう。
故障する可能性がある
冷蔵庫のドアを開けっ放しにしていると、結果的に故障する可能性が高まります。
冷蔵庫のドアを数秒間開けっ放しにしても、直接の故障要因につながることはあまりありません。前述の通り、冷蔵庫内に水滴がつくことで冷やす機器にダメージが加わり、最悪の場合故障するケースもあるようです。
故障にまでいかなくても、冷蔵庫の機能が低下し、今までよりも電気代が多くかかってしまう可能性もあります。冷蔵庫のドアの開閉は、なるべく短い時間で行うように意識してみるとよいでしょう。
冷蔵庫を10秒程度開けっ放しにすると、年間で約190円の電気代が余計にかかる可能性がある
冷蔵庫を10秒間開けっ放しにした場合にかかる電気代は、年間で約190円となっています。さらに冷蔵庫を開けっ放しにした場合、中にある食材や食品の品質が低下したり、冷却機能が低下したりすることがあります。
冷蔵庫を開けっ放しにすることが必ずしも故障につながるとは言い切れませんが、冷却機器がダメージを受け、故障の原因になることもあるようです。冷蔵庫のドアの開閉は、なるべく短い時間で行うように意識してみましょう。
出典
経済産業省 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー