更新日: 2024.10.11 その他家計
息子が一人暮らしを始めます。「洗濯機を買うのは高いからコインランドリーでいい」と言います。初期費用を考えても洗濯機のほうが安いですよね?
本記事では、洗濯機とコインランドリーのコストを比較し、それぞれのメリットとデメリットも紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
洗濯機とコインランドリーのコスト比較
洗濯機の使用では水道代と電気代が、コインランドリーの利用では利用料金が発生します。それぞれのコストを把握することで、どちらがより経済的かを判断できます。
自宅の洗濯機とコインランドリーを使用するときの光熱費について、利用頻度に合わせたシミュレーションを確認してみましょう。なお、洗剤代や交通費、特殊メニューなどはここでは考慮していません。また、実際の金額とは異なる場合があります。
洗濯機にかかるコスト
パナソニック株式会社によれば、洗濯機使用時にかかる水道代と電気代は以下のとおりです。
●ドラム式 (NA-LX129DL/R:標準使用水量約83リットル、消費電力量約68ワットアワー)の場合
・1回あたりの水道代:約22円
・1回あたりの電気代:約2.2円
●縦型(NA-FA12V3:標準使用水量約150リットル、消費電力量約98ワットアワー)の場合
・1回あたりの水道代:約40円
・1回あたりの電気代:約3.1円
水道代は22~40円程度、電気代は2.2~3.1円程度です。月の利用頻度に応じたコストは、以下のとおりです。
・毎日使用:水道代660~1200円+電気代66~93円=合計726~1293円
・2日に1回使用:水道代330~600円+電気代33~46.5円=合計363~646.5円
・3日に1回使用:水道代220~400円+電気代22〜31円=合計242〜431円
また、一人暮らし用の洗濯機はドラム式で7~10万円程度、縦型で3~7万円程度で購入できます。
コインランドリーにかかるコスト
コインランドリーの料金は店舗によって異なりますが、1回あたりおおよそ300~500円かかります。月の利用頻度に応じたコストは、以下のとおりです。
・毎日使用:9000~1万5000円
・2日に1回使用:4500~7500円
・3日に1回使用:3000~5000円
コインランドリーの利用は洗濯機と比べて、ランニングコストがかかることがわかります。
洗濯機を買って得するのは何ヶ月後?使用頻度でみる元が取れる時期
前項で洗濯機のほうがランニングコストはかからないことがわかりました。しかし、洗濯機はドラム式で7~10万円程度、縦型で3~7万円程度の初期費用がかかります。
本項では洗濯機の初期費用を含めた場合に、洗濯機のほうがお得になる時期の目安を紹介します。算出根拠は以下のとおりです。
・洗濯機のコスト「初期費用+(使用頻度による水道代・電気代)×使用年月」<コインランドリーのコスト「使用頻度によるコスト×使用年月」
・毎日使用:3ヶ月~1年1ヶ月程度
・2日に1回使用:5ヶ月~2年1ヶ月程度
・3日に1回使用:7ヶ月~3年1ヶ月程度
洗濯機のほうがお得になる時期は、縦型・ドラム式どちらを買うのか、いくらのコインランドリーを利用し続けるのかで大きく変わります。
3万円の縦型を購入した場合、最短3ヶ月で洗濯機のほうがお得になります。一方、10万円のドラム式を購入した場合、最長3年3ヶ月使い続けないと、洗濯機のほうがお得にならないことがわかりました。
一人暮らしをする期間を考慮して、コインランドリーを利用するのか、ドラム式・縦型どちらの洗濯機を購入するのか検討しましょう。
洗濯機とコインランドリーのメリット・デメリット
洗濯機とコインランドリーのコストや利便性を含めた、メリットとデメリットを把握しておくとよいでしょう。
それぞれの特徴を理解することで、状況やニーズに応じて適切に使い分けることができ、根拠にもとづいたより納得のいく判断が可能になります。本項では、洗濯機とコインランドリーのメリット・デメリットを紹介します。
洗濯機のメリット・デメリット
洗濯機を利用するメリットとデメリットは、以下のとおりです。
・外出しなくてよい
・好きな時間に利用できる
・1回あたりのコストが安い
・好みの洗剤や柔軟剤を使える
・容量が小さく複数回の洗濯が必要なことがある
・洗濯物を干す手間がかかる
・洗濯機を購入・レンタルする必要がある
洗濯機はコストが安く、外出せずに利用できるうえ、お気に入りの洗剤や柔軟剤を使えるのがメリットです。ただし、洗濯物の量によっては複数回洗う必要があり、干す手間がかかります。また、洗濯機の購入やレンタルが必要で、初期費用が発生します。
コインランドリーのメリット・デメリット
コインランドリーを利用するメリットとデメリットは、以下のとおりです。
・大量の洗濯物に対応できる
・布団など大きなものも洗える
・洗剤を準備する必要がない
・乾燥機を利用すれば乾燥まで一度にできる
・1回あたりのコストが自宅の洗濯機より高い
・外出や洗濯物の持ち運びが必要になる
コインランドリーは容量が大きく、大量の洗濯物も一度で洗える可能性があります。しかし、自宅の洗濯機よりコストが高く、外出や洗濯物の持ち運びが必要な点がデメリットです。
洗濯機とコインランドリーは上手に使い分けよう
洗濯機は初期費用がかかりますが、長期的にみればコインランドリーより経済的に洗濯ができます。一方、一人暮らしの期間が3ヶ月や半年など、短期間であればコインランドリーのほうが安くすむこともあります。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、状況に応じて使い分けるとよいでしょう。予算やライフスタイルに合わせて、洗濯機かコインランドリーを選んでみてください。
出典
パナソニック株式会社 ドラム式と縦型 電気代・水道代の違い
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー