更新日: 2024.10.13 その他家計

一人暮らしですが、お風呂が好きで毎日湯船に入っています。追いだきを活用し、入れ替えは2日に1回にするとどのくらい光熱費の節約になるでしょうか?

一人暮らしですが、お風呂が好きで毎日湯船に入っています。追いだきを活用し、入れ替えは2日に1回にするとどのくらい光熱費の節約になるでしょうか?
お風呂が好きで毎日入る方にとって、水道代やガス代が気になるのではないでしょうか。楽しい時間も、コストがかさむと心から楽しむのが難しくなることがあります。
 
本記事では、お風呂の追いだきと入れ替えのコストを比較し、さらに水道代やガス代を節約する方法もご紹介します。毎日お風呂に入る方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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お風呂の「追いだき」と「入れ替え」のコスト比較

お風呂の水を毎日入れ替える場合と追いだきを使う場合では、水道やガスの使用量に違いがあり、コストにも影響があります。本項では、それぞれのコストをシミュレーションしました。シミュレーション条件は、以下のとおりです。
 

・水道代:0.24円/L(東京都水道局)
・お風呂の湯量:180L(東京都水道局)
・上昇温度:20℃から40℃に温めるものと仮定
・発熱量:1立法メートルあたり45MJ(10750Kcal)
・熱効率:80%
・都市ガス単位料金:143.61円/立方メートル(東京ガス、2024年9月検針分、B表)
※実際の金額と異なる場合があります。

 

追いだきにかかる光熱費

追いだきを利用すれば、残り湯をそのまま温めなおすことができ、お湯を追加しない限り水道代はかかりません。湯量180Lを追いだきする際のガス代は、以下の計算式で求められます。
 

・上昇温度20℃×水量180L÷(熱効率80%×発熱量10750Kcal)×ガス単位料金143.61円立方メートル=約60.1円

 

入れ替えにかかる光熱費

お風呂の水を毎日入れ替えた場合にかかる水道代とガス代は、以下のとおりです。
 

・水道代:水量180L×0.24円=約43.2円
・ガス代:上昇温度20℃×水量180L÷(熱効率80%×発熱量10750Kcal)×ガス単位料金143.61円/立方メートル=約60.1円
・合計:水道代約43.2円+ガス代約60.1円=約103.3円

 
1ヶ月(30日間)毎日お風呂の水を入れ替えた場合のコストは、約3099円です。
 
上記のとおり、水道代がかかるため、入れ替えのほうが追いだきよりコストが高くなります。しかし、毎日追いだきを使うことに衛生面で不安を感じる方も多いでしょう。例えば、入れ替えと追いだきを交互(2日に1回追いだき)に行う場合の、1ヶ月のコストは以下のとおりです。
 

・入れ替え:約103.3円×15日=約1549.5円
・追いだき:約60.1円×15日=約901.5円
・合計:約2451円

 
1ヶ月間毎日お風呂の水を入れ替える場合と比べて、約648円の節約になります。

 

お風呂のガス代と水道代を節約する方法

お風呂のガス代や水道代を節約する方法は、以下のとおりです。
 

・お湯の温度を上げすぎない
・お湯の量を適量に調整する
・節水シャワーヘッドを使う
・追いだきの回数を減らす
・シャワーの使用時間を短縮する

 
お湯の温度が高くなるほど、ガス代が増加します。また、湯量が多くなるとガス代と水道代が上がるため、適切な温度と量を心がけましょう。
 
追いだきの回数が増える(1日に2〜3回など)場合、ガス代が高くなるため注意が必要です。シャワーを使用している場合は、使用時間を短縮することでガス代と水道代の節約が可能です。
 
経済産業省資源エネルギー庁の「無理のない省エネ節約」によると、シャワー時間を1分短縮するだけで、年間でガス使用量を12.78立方メートル、水道使用量を4.38立方メートル削減でき、ガス代を約2070円、水道代を約1140円節約できるとされています。

 

お風呂は入れ替えより追いだきのほうが経済的な可能性がある!

条件によって異なることもありますが、お風呂は入れ替えよりも追いだきのほうがコストをおさえられる可能性があります。ただし、入れ替えをせずに追いだきのみを利用するのは衛生的に問題があるため、入れ替えと追いだきをバランスよく利用するのがよいでしょう。
 
コストや衛生面などを総合的に判断し、自分に合ったバランスで入れ替えと追いだきを組み合わせてみてください。

 

出典

公益社団法人 神奈川県LPガス協会 都市ガス料金の方が安いですよ!
東京都水道局 よくある質問 節水について
経済産業省 資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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