40代未婚なのですが貯金は「200万円」。“独身貴族”とはほど遠いのですが、世間の独身40代はもっとお金を貯めているのでしょうか?
配信日: 2024.10.26 更新日: 2024.10.28
そこで今回は、独身40代の平均貯蓄額について調べてみました。40代単身者の平均年収や将来必要な資金の額についてもご紹介しますので、ご自身のライフプランを考える際の参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
40代未婚で「貯金200万円」の場合を、同世代独身者の平均と比較
金融広報中央委員会「知るぽると」の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、40代単身世帯の平均貯蓄額は559万円(中央値:47万円)で、金額別の割合は以下の通りです。
・貯蓄なし:40.4%
・100万円未満:11.1%
・100万~200万円未満:5.2%
・200万~300万円未満:4.0%
・300万~400万円未満:3.7%
・400万~500万円未満:2.5%
・500万~700万円未満:4.6%
・700万~1000万円未満:7.7%
・1000万円以上:17.0%
・無回答:3.7%
同調査によると、40代独身の平均貯蓄額は559万円となっていますが、半数以上は貯蓄なし、あったとしても100万円未満であることが分かります。
貯蓄額が多い一部の人が平均値を引き上げていると考えられるため、中央値の47万円を基準にすると、貯金200万円は、周囲の同世代独身者と比較して多い方であるといえるでしょう。
40代独身者の老後生活に対する考え方は?
40代未婚者の中には、今後も独身のまま老後を迎えることを視野に入れて、人生設計をしている人もいるでしょう。
同じ境遇にある周囲の人が、老後生活について、どのように考えているのかも気になるところです。前述の金融広報中央委員会の調査によると、40代単身世帯の老後生活についての考え方は以下の通りです。
・それほど心配していない:14.8%
・多少心配である:27.5%
・非常に心配である:57.7%
老後生活を楽観視している人も一定数いるものの、心配している人が「85.2%」と、大半を占めていることが分かります。老後生活で不安なことのひとつとして、お金の問題が挙げられるでしょう。
また同調査によると、40代の人が現時点で想定している「老後の1ヶ月当たりの最低予想生活費」の平均額は34万円です。さらに「年金支給時に最低準備しておく金融資産残高」の平均額は2430万円となっています。
老後の生活費や、準備しておきたい老後資金の額には個人差があります。しかし、老後生活を考えるうえで、貯蓄は重要なポイントのひとつといえるでしょう。
40代独身者が老後生活に備えるには
仮に、老後資金として「2430万円」準備することを目標にした場合、現在の貯金が200万円であれば、年金支給時までに残りの「2230万円」を貯める必要があります。
もし現在45歳で年金を65歳からもらうとした場合、残り20年間で2230万円を準備しなければなりません。つまり年間111万5000円、毎月約9万3000円を、老後資金として貯蓄に回す必要があります。
同調査によると、40代単身世帯の年間手取り収入(税引後)は、平均316万円(中央値:300万円)です。中央値の300万円を参考にすると、月の手取り収入は25万円になるため、そこから9万3000円を老後資金として貯蓄に回し、残りの15万7000円で生活しなくてはなりません。
これはあくまでも平均値を基にした計算であるため、自身が将来必要とする老後資金額の目標を立てて、無理のない方法で貯蓄を増やす必要があります。収入から一部を貯蓄に回すことで、着実に老後資金を増やせるでしょう。また、老後資金がある程度貯まったら、預貯金の一部を資産運用で増やせるかもしれません。
40代未婚で貯金200万円は、周囲の同世代独身者と比較して多い方
40代独身者の平均貯蓄額は559万円ですが、中央値は47万円でした。中央値の47万円と比較すると、貯金200万円でも多い方だといえます。また同年代の独身者で貯蓄がない人は40.4%おり、100万円未満の人と合わせると51.5%で、40代の過半数を占めていることが分かりました。
なお同調査によると、40代の人が現時点で考えている、老後の1ヶ月当たりの最低予想生活費は34万円となっています。年金支給時に最低準備しておきたい金融資産残高は2430万円との回答もあり、老後の生活資金について不安な人が多いことが分かります。
仮に現在45歳で、現時点での貯金が200万円であれば、今後20年間は、毎年111万5000円、毎月約9万3000円を老後資金として貯蓄に回す必要があります。
個々の状況は異なりますが、老後生活でお金が必要になる点は変わりません。ご自身のケースをシミュレーションしたうえで、今からでも貯蓄を増やす取り組みを始めると安心でしょう。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降) 各種分類別データ(令和5年) 統計表の番号4、43、45、71
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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