コンビニでレジ袋も購入したら、友人に「エコバッグ持ってないの？」と言われました。毎回「5円」の出費ではありますが、エコバッグのほうが節約できるでしょうか？

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コンビニでの買い物でレジ袋を受け取る人もいれば、エコバッグを持参する人もいるでしょう。「まだエコバッグを持ってないの？」と友人から言われた経験がある方もいるかもしれません。

2020年7月から全国でレジ袋の有料化が始まり、環境への配慮からエコバッグの使用が一般的になってきました。

しかし「エコバッグを買うより、必要なときにレジ袋を購入する方が安いのでは？」という疑問も浮かぶでしょう。果たして、エコバッグの使用は本当に経済的なのでしょうか。本記事では、レジ袋を購入しなかった場合に節約できるコストを解説します。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

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1 レジ袋の価格と使用頻度
2 エコバッグの初期投資と耐用年数
3 レジ袋購入とエコバッグ使用のコスト比較
4 エコバッグは環境への配慮にもなる
5 エコバッグを使う習慣が環境と家計を支える

レジ袋の価格と使用頻度

まず、レジ袋の価格と一般的な使用頻度を見てみましょう。

今回の計算では、「大」サイズのレジ袋を想定し、1枚あたりの価格を5円（税込み）とします。買い物の頻度は人それぞれですが、ここでは週3回のコンビニでの買い物を想定します。その場合のレジ袋の使用回数は、次の通りです。

・1週間あたりのレジ袋使用回数：3回
・1ヶ月（4週間）あたりのレジ袋使用回数：12回
・1年間（52週間）のレジ袋使用回数：156回

エコバッグの初期投資と耐用年数

次に、エコバッグの価格と耐用年数を考えてみましょう。今回は、23リットルの大きさで価格が899円（税込み）のエコバッグを例に計算します。

エコバッグの耐用年数は使用頻度や扱い方によって異なりますが、適切に使用すれば2年以上は問題なく使えるでしょう。ここでは保守的に見積もって、耐用年数を2年とします。

レジ袋購入とエコバッグ使用のコスト比較

それでは、レジ袋を購入し続けた場合とエコバッグを使用した場合のコストを比較してみましょう。まずレジ袋を購入し続けた場合のコストを解説します。

・1週間のコスト：5円×3回＝15円
・1ヶ月（4週間）のコスト：15円×4週＝60円
・1年間のコスト：5円×156回＝780円
・2年間のコスト：780円×2年＝1560円

続いて、エコバッグを使用した場合のコストは以下の通りです。

・初期投資：899円
・2年間の総コスト：899円

それぞれのコストを比較します。

図表1

ファミリーマート、Amazon HPより筆者作成

エコバッグの使用によって、2年間で661円の節約ができることが分かります。初期投資は高く感じるかもしれませんが、長期的に見れば経済的であることが明らかです。

さらに節約効果を高めるためには、エコバッグは耐久性の高い素材を選び、長く使えるものを選ぶことが大切です。定期的に洗濯し、清潔に保つことで長持ちします。さらに大きめのエコバッグを1つ持っておくと、まとめ買いの際などに便利です。

エコバッグは環境への配慮にもなる

レジ袋1キログラムを製造してから廃棄するまでには、約4.655キログラムの二酸化炭素が発生します。一般的なレジ袋の重さを10グラムとすると、1枚あたりの二酸化炭素削減効果は約46.55グラムです。

年間156枚の使用を控えることで約7.26キログラムの二酸化炭素の削減効果があり、これは車で約30キロメートル走行する際の二酸化炭素量に相当します。

エコバッグを使う習慣が環境と家計を支える

2年で661円の節約は少ないように感じるかもしれませんが、エコバッグの使用によるメリットは、経済的な効果だけではありません。エコバッグの使用でレジ袋の製造や廃棄に伴う環境負荷を削減できます。

小さな節約習慣であっても、日常のほかの場面にも広げていけば、さらなる節約効果が期待できます。明日からエコバッグを持参して、買い物に出かけてみてはいかがでしょうか。