更新日: 2024.10.10 貯金
2019年、貯金をしたい人は3つの貯金箱で!
社会も生活も変化の多い年となりそうな2019年ですが、変化をマイナスととらえず、臨機応変に対応したいものです。変化を楽しみ、また、変化に流されず過ごしていただきたいと思います。
執筆者:藤井亜也(ふじい あや)
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長
教育カウンセラー、派遣コーディネーター、秘書等、様々な職種を経験した後、マネーセンスを磨きたいと思い、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。
「お金の不安を解決するサポートがしたい」、「夢の実現を応援したい」という想いからCOCO PLANを設立。
独立系FPとして個別相談、マネーセミナー、執筆業など幅広く活動中。
<保有資格>
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ファイナンシャルプランナー(AFP) 、住宅ローンアドバイザー、プライベートバンカー、相続診断士、日本心理学会認定心理士、生理人類学士、秘書技能検定、日商簿記検定、(産業カウンセラー、心理相談員)
<著書>
「今からはじめる 理想のセカンドライフを叶えるお金の作り方 (女性FPが作ったやさしい教科書)」※2019年1月15日発売予定
消費税増税
これまで8%だった消費税が10%に変わります。日頃のお買い物も節約したくなりますが、特に大きな買い物は10%になる前に済ませておきたいと思われるでしょう。
例えば家電製品など、毎年は買わずとも、数年に一度はいずれかを買い換えるもの。消費税が上がる前に買い換えようという方も多いかと思います。また、車や家などを購入予定だった場合、時期を早める方もいるかもしれません。
100万円の車でしたら、108万円から110万円になります。家となると数千万円になりますので、差額はさらに大きくなります(ただし、住宅購入で消費税がかかるのは建物部分であり、土地部分は非課税です)。
<例>
家の購入費用(建物部分) 4000万円
消費税 8% 4320万円
消費税 10% 4400万円 → 80万円プラス
消費税が8%になる際も、駆け込みで家を購入される方は多かったのですが、今回の増税でも同様になりそうです。しかし、この増税が最後ではありません。日本財政は毎年大きな赤字となっています。これからも消費税は増税されていくことでしょう。
今後の増税にも耐えられるよう、2019年の貯金は3つの貯金箱で行ってほしいと思います。
3つの貯金箱
子どもの頃、皆さんの貯金箱はいくつありましたか?おそらく多くの方が「1つ」かと思います。ブタさん貯金箱や500円玉貯金箱など、貯金箱の種類はいろいろあれ、使う数は1つだったのではないでしょうか。
投資教育が盛んな英米国では、子どもの頃からお金の使い方や投資について学んでいます。貯金箱はいくつだと思いますか?答えは3つです。分散投資やお金の使い方を学ぶために、わざと3つに分けているのです。
3つの内訳は以下となります。
(1)自分のための貯金
(2)将来の自分のための貯金
(3)寄付や投資のための貯金
1つめは、皆さんと同じ貯金箱の使い方です。お小遣いを貯めて文房具を買ったり、映画を観たり、洋服を買ったりと、自分の使うものや好きなものを買うための貯金です。
2つめは、将来の自分が使うための貯金です。英米国では、大学の学費は親が貯めるだけでなく、子ども自身でも貯めています。小さい頃から、大学へ行くために貯金しているお子さんの方が、進学率は高いそうです。学びたいものを学ぶにはお金が必要だと、意識できているのだと思います。
もちろん、大学だけでなく、「カフェを経営したい」「アーティストとして海外で活躍したい」など、さまざまな夢の実現にもこの貯金は有効活用されます。将来の自分のための貯金は、夢の実現に必要なのです。
3つめは、寄付や投資のための貯金です。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、このお金もとても大切です。
寄付する先は第三者や財団、企業など、自分とは関係のないところです。それが大切?と思われるかもしれませんが、人のためになる、社会のためになるお金の使い方をするのは、その後の人生に大いに役立ちます。
寄付したお金がどのように使われ、どのように人のためになるのか、寄付する先も自分自身で選定していきます。自分のお金が役に立つことで、お金の価値や大切さを学ぶことができます。同時に、無駄遣いなども軽減できます。
投資も同様です。投資の場合は投資先からのリターンがあるので、自分自身のお金をどこに投資すれば、どのぐらいのメリットが出るのか、真剣に調べます。結果として、よりいっそうお金の知識が身につくのです。
2019年は貯金箱を3つ用意して!
冒頭に、今年は変化の年とお伝えしました。これまで1つの貯金箱だった方も、3つの貯金箱に変えてお金を貯金してみてください。お金の使い方や生活の仕方などに、良い変化が生まれてくると思います。
執筆者:藤井亜也(ふじい あや)
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長