水でカップ麺を作ったら「意外とおいしい」と好評でした。防災対策にもなるし、お湯で作るより節約にもなりますよね？

カップ麺を水で作ったことがある方は少ないかもしれません。実は、水を注いで15分程度待てば、冷やし麺のような感覚で食べられるようで、災害時に万が一お湯がない状況でも食事ができます。
 
では、カップ麺を作る際にお湯を沸かさないでいい場合、光熱費の節約はできるのでしょうか。今回は、カップ麺を水で作った際に光熱費がどれくらい節約できるのか、また、カップ麺以外に災害時にお湯を使わずに調理できる食品についてもご紹介します。

水でカップ麺を作るとき

カップ麺を水で作る方法は、基本的なカップ麺の作り方とほとんど変わりません。
 
通常のカップ麺を作るときと変わる点は、待機時間のみです。15分程度置くといいようですが、お好みで時間は調整してみましょう。
 
また、水の使用量もお湯で作る場合と変わらないため、防災時に備えて水の準備量を増やす必要もありません。お湯を沸かさずにカップ麺を作れるため、災害時や緊急時に電気が通らない場面でも食べられるでしょう。
 

お湯を沸かす際に発生する光熱費はどれくらい？

実際に、電気ケトルでお湯を沸かす際に発生する電気代を見てみましょう。
 
カップ麺一つ作る際に必要なお湯を300ミリリットルとし、今回は家族4人分のお湯を沸かすと仮定します。1200ワットの電気ケトルで、600ミリリットルずつ2回沸かした場合、かかる電気代はおよそ5～6円とのことです。
 
ただし、食べるカップ麺の種類や電気ケトルの種類、水温などによってもかかる電気代は変わるため、あくまで目安として参考にしてください。
 

災害時にお湯を使わずに食べられる食品

カップ麺以外にも、お湯の代わりに水などを使用して食べられる食品が複数あります。そのため、災害時の備蓄や普段の節約の参考になるかもしれません。
 
まずは、パスタです。市販のパスタを4時間ほど水につけるとしんなりするため、お湯を使わずに簡単に調理できます。パスタをゆでる際は大量の水が必要ですが、つけおきであれば少量の水でいいため、節水効果も期待できます。
 
特に、災害時は水が重宝されるため、水の使用を控えたいときにも大活躍する調理法でしょう。節水だけでなく、ゆでるためのガスや電気代などもおさえられるため、普段の節約にも効果的です。
 
他にも災害時用のお米（アルファ化米）をトマトジュースで調理してリゾット風にする調理方法もあります。アルファ化米は炊飯した米を熱風などで乾燥させたもので、災害時にお湯を入れるだけで食べられるお米です。
 
お湯の代わりにトマトジュースを入れることで、災害時に偏りがちな栄養素を補給できます。作り方もシンプルで、トマトジュースを入れて1時間程度待つのみです。お湯よりも少し時間がかかりますが、災害時でも味付きのご飯が楽しめます。
 
お湯を沸かさないだけで、手軽に電気代やガス代の節約につながるため、調理時間に余裕がある場合はぜひ試してみてください。
 

カップ麺は水で作ると4人分で約5～6円の電気代を節約できる可能性がある

カップ麺は15～20分待てば、水でも作れます。電気ケトルでお湯を沸かすと、4人分で約5～6円の電気代が発生すると想定できます。
 
災害時には、電気が通らないなどのケースも考えられます。水でカップ麺を食べられることを知っておけば、緊急時に食事ができないと焦る心配もなくなるでしょう。
 
さらに、カップ麺以外にもお湯を使わずに調理できる食品が複数あります。お湯を使わなければ、ガス代や電気代の節約だけでなく、節水にも効果が期待できる可能性があるため、家計負担が少しおさえられるかもしれません。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー