更新日: 2024.11.29 その他家計

お湯を沸かすなら「電気ケトル」と「IHコンロ」どちらがおすすめ? 電気代やメリット・デメリット比較

お湯を沸かすなら「電気ケトル」と「IHコンロ」どちらがおすすめ? 電気代やメリット・デメリット比較
ガスコンロの買い替えを考える際、料理はあまりせずお湯を沸かす程度の人なら、「電気ケトル」と「IHコンロ」が選択肢に上がるのではないでしょうか。どちらも便利ですが、電気代はどちらがお得なのか? どちらが自分に合っているのか? とか迷う人もいるでしょう。
 
本記事では、電気ケトルとIHコンロの電気代を比較し、それぞれのメリットとデメリットについても解説します。

電気ケトルとIHコンロの電気代はどちらがお得?

電気ケトルとIHコンロの電気代は、使用する時間や頻度、機種によって異なります。毎日30分使用した場合の電気代を比較してみましょう。
 

電気ケトルの電気代

電気ケトルの消費電力は、一般的に1250ワット前後のものが主流です。この場合、毎日30分使用する場合の電気代は、次のように計算できます。なお、ここでは全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/キロワットアワーを用いて計算します。
 
・1250ワット×0.5時間÷1000×31円/キロワットアワー=19.375円
 

IHコンロの電気代

一方、1口のIHコンロは消費電力が1400ワット前後のものが多く、30分使用する際の電気代は次のとおりです。
 
・1400ワット×0.5時間÷1000×31円/キロワットアワー=21.7円
 
使用する機種によって消費電力は異なりますが、一般的に電気ケトルのほうが消費電力は低いため、短時間で少量のお湯を沸かす場合は電気ケトルのほうが経済的です。
 
ただし、電気代だけでなく、メリットやデメリットを把握した上で総合的に判断することが大切です。
 

電気ケトルのメリットとデメリット

電気ケトルの主なメリットとデメリットは次のとおりです。
 

メリット

●手軽さ:スイッチ1つでお湯を沸かせられる
●速さ:短時間で沸騰するので、忙しい朝でも時短になる
●コンパクト:場所を取らず、収納しやすい
●低コスト:1万円前後で比較的低価格で手に入りやすい

 

デメリット

●容量が限られる:1リットル前後の商品が主流のため、大量のお湯を沸かすには不向き
●機能がシンプル:お湯を沸かす以外のことはできない

 

IHコンロのメリットとデメリット

IHコンロの主なメリットとデメリットは次のとおりです。
 

IHコンロのメリット

●多機能:鍋料理や炒め物など、さまざまな料理に対応できる
●安全:火を使わないので、小さな子どもがいる家庭でも安心して使える
●手入れが簡単:構造がフラットなので、掃除しやすい

 

IHコンロのデメリット

●初期費用が高い:IH専用の鍋やフライパンが必要のため初期費用がかかる
●消費電力が大きい:強火で使用すると電気代が高くなる

 

自分のライフスタイルに合ったものを選ぼう

電気ケトルとIHコンロのどちらを選ぶべきか迷った場合は、次のように自分のライフスタイルを考えてみましょう。
 

電気ケトルがおすすめの人

●主な用途がお湯を沸かすだけの人
●コーヒーや紅茶をよく飲む人
●家電を増やしたくないミニマリストや一人暮らしで部屋が狭い人

 

IHコンロがおすすめの人

●料理をする機会が多い人
●ガスコンロを使わない安全志向の人

 

まとめ

お湯を沸かす手段としては、電気ケトルとIHコンロのどちらも用途に適しています。電気代を比較すると、電気ケトルのほうがやや経済的と言えるでしょう。
 
ただし、それぞれの特徴を把握した上で、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことがポイントです。コスパ重視で手軽にお湯を沸かしたいなら電気ケトル、調理の幅を広げたいならIHコンロがおすすめです。自分に合った選択をしてみてください。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:渡邉志帆
FP2級

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