更新日: 2024.11.30 その他家計
子どもたちが運動部なので毎日2回以上は洗濯しています。洗濯機の容量を「8㎏」から「12㎏」に買い変えると「洗濯コスト」はかなり安くなりますか?
「8kg」から「12kg」へ容量を増やせば、洗濯回数が減り、コストが安くなるという話を耳にしたことがあるかもしれません。
この記事では、実際にどれくらいコストが削減できるのか、買い替えのメリットとデメリットを具体的に解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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毎日2回以上の洗濯はどれくらいのコストがかかるのか?
洗濯機を使用するたびに発生するのは、水道代、電気代、そして洗剤代です。大手家電メーカーの「8kg」容量の縦型洗濯機を1回使用する場合、以下のようなコストがかかります。また、洗剤は1本500円で600gのものと想定し、1回の洗濯で20g使用すると仮定します。
・水道代:23.5円(98L×0.24円/L ※1)
・電気代:1.6円(消費電力53Wh÷1000×31円/kWh ※2)
・洗剤代:1回約16.7円(500円÷600g×20g)
※1 東京都水道局「よくある質問 節水について」より引用
※2 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問Q&A」より引用
1回あたりの洗濯コストは約41.8円です。1日2回洗濯すると約83.6円、月に換算すると約2508円になります。
運動部の子どもがいる家庭では、通常より多めの洗剤を使ったり、汚れがひどい場合に追加のすすぎを行ったりすることがあり、さらにコストが上がることもあります。
「8kg」から「12kg」に買い替えた場合のコスト変化を試算
「12kg」の大容量洗濯機は、1回でより多くの洗濯物を洗えるため、洗濯回数を大幅に減らせます。「8kg」の洗濯機では1日2回必要だった洗濯が、「12kg」の洗濯機では1回で済む可能性があります。この場合のコストを計算してみましょう。また、洗剤は同等のものを1回の洗濯で30g使用すると仮定します。
・水道代:36円(150L×0.24円/L ※1)
・電気代:3円(消費電力98Wh÷1000×31円/kWh ※2)
・洗剤代:1回約25円(500円÷600g×30g)
※1 東京都水道局「よくある質問 節水について」より引用
※2 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問Q&A」より引用
1回あたりの洗濯コストは約64円です。1回の洗濯におけるコストは高くなりますが、1日の洗濯回数が1回に減れば、月間コストは約1920円となり、「8kg」洗濯機と比較して約588円の削減になります。
さらに、洗濯物の量が多い日には、大容量洗濯機なら一度に処理できるため、負担が大幅に軽減されます。
コスト削減以外のメリット
大容量洗濯機のメリットは、コストの削減だけにとどまりません。特に、日々の家事の負担を軽減する効果は、忙しい家庭にとって大きな助けとなります。
まず洗濯回数が減ることで、1日にかける洗濯の時間そのものを短縮できます。これまで「洗濯→干す→取り込む」という作業を何度も繰り返していた家庭では、洗濯頻度の低下により1日あたりの家事時間が30分以上節約できるケースもあるでしょう。
さらに、労力面でも恩恵があります。容量の小さい洗濯機では、洗濯物を何回にも分けて処理する必要がありましたが、大容量洗濯機なら一度に大量の衣類を洗えるため、洗濯機への出し入れ回数が大幅に減ります。
また、運動部の子どもがいる家庭では、泥汚れや汗の臭いがついた大量の衣類を頻繁に洗濯する必要がありますが、大容量洗濯機ならこれらを一気に処理できます。その結果、家族全員の洗濯物がよりスムーズに片付けられるようになるのです。
まとめ
「8kg」から「12kg」への買い替えによって、洗濯コストは月あたり約588円の削減が期待できます。また、経済的な効果だけでなく、洗濯回数が減ることによる時間や労力の軽減も大きなメリットです。
ただし、初期費用も考慮する必要があります。大容量洗濯機は高額になる場合が多いですが、毎日頻繁に洗濯をする家庭には長期的なコスト削減効果が見込めます。買い替えの際は、現在の洗濯負担や家族のライフスタイルを踏まえて判断しましょう。
出典
東京都水道局 よくある質問 節水について
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー