夫はお風呂のお湯を「毎日交換したい派」なのですが、費用が気になります…残り湯をうまく活用すれば「2日に1回」お湯を交換したときと同じくらいのコストになりますか?

配信日: 2024.12.05

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夫はお風呂のお湯を「毎日交換したい派」なのですが、費用が気になります…残り湯をうまく活用すれば「2日に1回」お湯を交換したときと同じくらいのコストになりますか?
お風呂のお湯の交換頻度を減らすことで、水道光熱費を節約できます。しかし、前日ためたお湯に浸かることは衛生面の問題もあり、抵抗を感じる人もいるでしょう。残り湯をうまく活用することで、毎日お湯を入れ替えても一定の節約効果が得られるようにする方法もあると考えられます。
 
本記事では、お風呂のお湯を入れ替える頻度が毎日の場合と2日に1回の場合にかかるコストを比較するとともに、残り湯を活用した場合の節約効果についてもご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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お風呂のお湯を毎日入れ替えた場合にかかるコストは?

まず、お風呂のお湯を毎日入れ替えた場合のコストを計算してみましょう。
 
水道代については、1リットルあたりの単価×使用量で計算できます。東京都水道局によると、水道水1リットルあたりの単価目安は0.24円なので、浴槽に200リットルのお湯をためる際にかかる水道代は「0.24円×200リットル=48円」です。
 
ガス代は「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×ガス代単価」で算出できます。条件を以下とします。

●上昇温度:20度
●熱効率:80%
●発熱量:1万750キロカロリー/立方メートル
●ガス代単価:153.96円/立方メートル(東京ガス株式会社 ガス料金表 東京地区等 一般契約料金B表「24年11月検針分」より)

計算すると、ガス代は以下の通りです。
 
20度×200リットル÷(1万750キロカロリー×80%)×153.96円=約72円
 
水道代とガス代をあわせると約120円で、1ヶ月(30日)に換算すると約3600円のコストがかかる計算になります。
 

お風呂のお湯を2日に1回入れ替えるとどのくらいコストカットできる?

お湯を交換しない日は追い炊きをしてからお風呂に入ることになるでしょう。この場合はガス代のみがかかります。残り湯が180リットルに減っていると仮定すると、以下のような計算式で算出できます。
 
20度×180リットル÷(1万750キロカロリー×80%)×153.96円=約64円
 
浴槽にお湯をためる場合と比較して56円ほど安く済む計算です。2日に1回お湯を交換して、交換しなかった日に追い炊きをした場合の1ヶ月の水道光熱費は「約120円×15日+約64円×15日=約2760円」となり、毎日お湯を入れ替えた場合にかかる1ヶ月の水道光熱費である3600円よりも840円ほどコストカットできる可能性があります。
 

残り湯を活用した場合の節約効果

お風呂のお湯を毎日交換し、その代わり残り湯をほかの家事に使用した場合、2日に1回お湯を入れ替えた場合と同じくらいの節約効果を見込めるのか確認してみましょう。
 
東京都水道局によると、約180リットルの残り湯のうち、半分の約90リットルを洗濯や掃除・散水などに使用した場合、毎日行うことで1ヶ月に約650円節約できるということです。お風呂のお湯を2日に1回入れ替えた場合の方が、毎日交換して残り湯を活用するより200円ほど節約効果が高くなる可能性があります。
 
200円のために衛生面を気にしながら2日続けて同じお湯に浸かるのか、それとも残り湯を活用することにして毎日お湯を交換するのかは、人それぞれの考え方によるでしょう。
 

2日に1回お湯を入れ替えた方が節約効果は高い可能性がある

お風呂のお湯を毎日入れ替える場合、水道代とガス代をあわせて約120円のコストがかかる可能性があります。交換頻度を2日に1回にすることで1ヶ月に約840円のコストカットが可能な計算になるため、節約のためには毎日交換しないようにする方がよいかもしれません。
 
しかし、2日続けて同じお湯に浸かることに、衛生面で抵抗を感じる人もいるはずです。その場合、残り湯をほかの家事にうまく活用することで1ヶ月に約650円の節約になるケースもあり、節約効果を高められます。
 
今回の試算では、2日に1回お湯を入れ替える方が節約効果は少し高くなりますが、どちらを選ぶかは考え方次第なので、検討してみるとよいでしょう。
 

出典

東京都水道局 水道のご使用について 水の上手な使い方
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 東京地区等 一般契約料金 B表 24年11月検針分
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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