更新日: 2024.12.07 その他家計
観葉植物が部屋の室内の気温を下げると聞きましたが電気代はどれくらい節約できますか? またおすすめの観葉植物を教えてください。
本記事では、植物の「蒸散作用」の効果についての解説し、おすすめの観葉植物と涼しい室内環境を手軽に整える方法を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
観葉植物を置くと部屋が涼しくなる?
観葉植物は、ただ部屋を美しくするだけではありません。植物は、気温が上がると植物体内の水分を水蒸気として空気中に放出する「蒸散」というプロセスを行います。
日本光合成学会によると、蒸散とは「水が水蒸気として植物体内から大気へ拡散する現象」をいいます。気温が高くなると、植物は体内の水分を水蒸気として大気中に拡散します。水蒸気が蒸発するとき、気化熱が発生し、周囲の空気を冷却するのです。
この自然な冷却作用により、観葉植物が部屋にあることで、涼しさが感じられると考えられています。ただし、観葉植物にエアコンの風を直接当ててしまうと、乾燥のしすぎや水分不足となり植物が傷んでしまう可能性があります。
また、直射日光の当たる場所は葉焼けをしてしまうなどで、よくないとされているケースが多いです。観葉植物を部屋に置く場合は、植物の特徴や性質などをよく調べて置き場所を決めましょう。
観葉植物を置くことで期待できるエアコンの節電効果
エアコンを使う夏場は熱中症への配慮から設定温度を下げがちですが、観葉植物が部屋に自然な冷却作用をもたらすことで、設定温度を上げても快適に過ごせる環境が整います。観葉植物を部屋に置くことで、エアコンの設定温度を1~2度程度上げられるため、電気代の節約が期待できるでしょう。
資源エネルギー庁によると、エアコンの室内温度を26度から2度上げる場合、1.6~5.4%の節電効果があるそうです。例えばエアコンの電気代が毎月5000円とすると、観葉植物を置くことで約80~270円の節約が可能です。
ただし、実際の節電効果は、部屋の環境や観葉植物の種類や保管方法などによって変動します。
涼しい部屋を作りたいときにおすすめの観葉植物
ここでは、涼しさを演出し、室内環境を快適にしてくれるおすすめの観葉植物を紹介します。管理が比較的簡単なものも多く、初心者でも気軽に取り入れやすい植物は多くあります。
フィカスベンジャミン
フィカスベンジャミンは、室内でも育てやすい植物の一つです。背が高く、頭頂部に葉が茂る特徴があります。
背が高く頭に葉の茂ったものを選ぶと、ほかの植物と小さな生態系が形成されて周囲の湿度を適切にしてくれます。夏場は定期的に水を与え、適度に日光が差し込む明るい場所に置くとよく育ちます。200円台から手軽に購入できる、コスパのよい観葉植物として人気です。
アグラオネマ
アグラオネマは空気を涼しく保ち、近年では清浄効果が高いエコ・プラントとして注目されている観葉植物です。模様が入ったユニークな葉が特徴的で、部屋のインテリアになじみやすい種類が豊富にそろっています。
手入れが簡単で、頻繁に水をやらなくても元気に育つため、忙しい方や植物の世話に慣れていない方にもおすすめです。また、日光が直接当たらない場所でも問題なく育ち、部屋の隅に配置すれば涼しさがプラスされます。700円台から購入できるため、気軽に挑戦しやすいでしょう。
サンセベリア
多肉植物のサンセベリアは葉に豊富な水分を蓄えており、空気中に涼しい水蒸気を発散してくれるため、室温を和らげる効果が期待できます。また、酸素も放出してくれるため、熱帯夜でも快適な環境を保つことができます。空気清浄効果もあるため、暑い日中や夜間のリラックスタイムにぴったりです。
さらに、直射日光にも強く、窓際に置いて日差しを和らげるのにも適しており、心地よい空間を提供してくれます。価格はお手ごろで、200円台から購入できます。
インドゴムノキ
インドゴムノキは、大きな葉を持つ観葉植物です。葉が空気中に多くの水分を放出し、冷却効果を発揮します。葉の裏側にある気孔から水分が放出されることで、湿度と涼しさが加わり、快適な室内環境を保ちやすくしてくれます。
明るい場所を好みますが、直射日光を避けた管理が必要です。水やりの際は、土が均一に湿るように少しずつ与えるのがコツです。1000円台から手に入るため、比較的コストをかけずに取り入れられるのもポイントです。
観葉植物を置いてエアコンの設定温度を上げれば節電効果が期待できる
観葉植物を活用してエアコンの効率を上げることは、部屋の涼しさと快適さを保ち、節電効果も期待できます。
フィカスベンジャミンやサンセベリア、アグラオネマなどを部屋に取り入れれば、蒸散作用によって空気を冷やされ湿度が保つことができるため、涼しさを感じられるようになります。節約に貢献するために、観葉植物を取り入れることを検討してみてください。
出典
日本光合成学会 蒸散
資源エネルギー庁 どうやったら節電できる?明日からすぐに役立つ節電・省エネのヒント
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー