スーパーのレジ袋を「5円」で購入するのはもったいない? 1ヶ月使いまわすなら「エコバック」よりお得で便利なの? それぞれのコスパを比較
配信日: 2024.12.06
しかし、エコバッグを購入することが面倒だったり忘れたりして、結局はレジ袋を購入することが多い人もいるでしょう。また、購入したレジ袋をしばらくの間エコバッグのように使用したうえで、後日処分する人もいるかもしれません。
本記事では「5円のレジ袋」を1ヶ月使いまわした場合と、「1000円のエコバッグ」を使用した場合のコスパの比較や、エコバッグのメリットなどについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
レジ袋有料化の目的
レジ袋有料化の主な目的は、プラスチックごみの削減と、使い捨てプラスチックに依存した生活様式の見直しを促すことです。例えば、環境省では、レジ袋有料化を通じて国民のライフスタイル変革を目指しており、使い捨てプラスチックの削減を推進しています。
レジ袋vsエコバッグ:コストの比較
レジ袋有料化によってエコバッグの普及が進みましたが、レジ袋とエコバッグではどちらのほうがお得なのでしょうか?
今回は「5円のレジ袋」と「1000円のエコバッグ」を使い続けた場合、1ヶ月のコストを比較します。5円のレジ袋を毎週1回購入し、1週間ほど使い回してから新しいレジ袋を購入するとします。この場合の月あたりのコストは次の通りです。
【レジ袋のコスト】
レジ袋1枚:5円
購入頻度:週1回
1ヶ月(4週間)あたりのコスト:5円×4回=20円
【エコバッグのコスト】
エコバッグ:1000円
エコバッグ自体の購入費用は一度きりですが、ここでは長期間使うことを前提とします。まず、1ヶ月だけのコストを見れば、レジ袋(20円)のほうがエコバッグ(1000円)よりもずっと低くなります。
ただし、エコバッグは長期間の使用が可能です。どれだけ使い続ければ、エコバッグのほうが経済的にお得になるのでしょうか。
エコバッグはどれくらい使えばお得になる?
エコバッグを1ヶ月だけではなく長期的に利用することを前提とした場合、エコバッグをどれだけ使えばレジ袋よりコスパが勝るのか見てみましょう。
エコバッグを1回購入すれば、その後は追加の費用は発生しませんが、レジ袋を毎週5円で購入し続けた場合、月額20円、年間で240円のコストがかかります。この場合、エコバッグの購入費用(1000円)をレジ袋240円で回収するには、約4年2ヶ月かかる計算になります。
したがって、今回の前提の下では、4年ほどエコバッグを使い続ければ、レジ袋よりもお得に使用できるといえるでしょう。
エコバッグのメリット
エコバッグを購入して使い続けることには、コスト面の利点に加えていくつかのメリットがあります。代表的なものを見ていきましょう。
環境への負担軽減
レジ袋を使い続けると、たとえ使い回していてもやがてはごみとして処分されます。そして、レジ袋は一般的にプラスチックごみに分類されるため、環境への負荷は避けられません。
エコバッグを使えば、プラスチックごみ発生の頻度が減り、プラスチックの消費も抑えられるでしょう。
容量と強度
エコバッグはレジ袋よりも大容量で、重量物を運ぶ際にも破れにくいといえます。エコバッグを持っていれば、大きな買い物でも安心して使用できるでしょう。
デザインの多様性
最近のエコバッグはデザインが豊富で、おしゃれなものが多く、ファッションアイテムとしても活用できます。お気に入りのエコバッグを持ち歩くことで、買い物の楽しみが増えることもあるでしょう。
まとめ
レジ袋を週1回5円で購入して使い続ける場合、月のコストは20円で抑えられます。しかし、長期的な視点で見ると、エコバッグを使用するほうが最終的に経済的かつ環境にも優しい選択といえるでしょう。
エコバッグが手元にない場合や緊急で必要なときには、レジ袋を購入して使い回すことも可能ですが、長期的にはエコバッグを活用し、生活の中での小さな「エコ活動」を続けることが理想的かもしれません。
出典
総務省 レジ袋有料化について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー