エアコンの「暖房」と「サーキュレーター」を併用するといくら電気代を節約できる?

配信日: 2024.12.10

この記事は約 3 分で読めます。
エアコンの「暖房」と「サーキュレーター」を併用するといくら電気代を節約できる?
寒い季節になるとエアコンの暖房機能をオンにして部屋を暖める家庭もあるでしょう。しかし、長時間つけていると電気代が気になることもあるかもしれません。
 
そこで、サーキュレーターを使ってエアコンの暖かい風を部屋中に行き渡らせるようにして、電気代を少しでも節約する方法を試してみるとよいでしょう。
 
本記事では、エアコンの暖房とサーキュレーターにかかる電気代を算出し、併用することで電気代をどれくらい節約できるのかを計算しました。また、サーキュレーターの効果的な併用方法についてもご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

エアコンの「暖房」にかかる電気代

エアコンの電気代は「暖房の消費電力(キロワット)×使用時間×電気代単価(円/キロワットアワー)」で算出できます。
 
消費電力は商品によって異なるため、カタログなどで確認してみましょう。また、今回は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている31円/キロワットアワーを電気代単価として使用します。
 
例えば、暖房時の消費電力が915ワット(0.915キロワット)のエアコンだと1時間の使用で「0.915キロワット×1時間×31円/キロワットアワー=約28円」の電気代がかかります。1日8時間エアコンを使用したとして約224円、1ヶ月(30日)に換算すると約6720円です。
 

サーキュレーターを併用した場合の電気代

サーキュレーターの電気代も同様に計算します。消費電力25ワット(0.025キロワット)のサーキュレーターを1時間使用した場合の電気代は「0.025キロワット×1時間×31円/キロワットアワー=約1円」です。
 
エアコンとサーキュレーターを併用することで1時間当たりの電気代は約29円、1日8時間使用したとすると約232円、1ヶ月に換算すると約6960円です。2台の電化製品を同時に使用するので当然電気代は高くなります。
 
しかし、サーキュレーターを併用することでエアコンの設定温度を下げられる可能性があります。暖房機能の設定温度を1度下げると10%程度の電気代が削減できるといわれているため、前述のエアコンの電気代は約25円となる計算です。
 
これにサーキュレーターの電気代約1円を足しても約26円なので、設定温度を下げる前よりも1時間当たり3円ほど節約できるでしょう。
 
1日8時間使用したとして1ヶ月に換算すると約6240円になるため、設定温度を下げずにエアコンのみを使用した場合と比較して、月480円ほどの節約になる可能性があります。
 

サーキュレーターの効果的な併用方法は?

エアコンの設定温度を下げられるくらいサーキュレーターの効果を高めるためには、設置場所に注意が必要です。
 
暖かい空気は上の方にたまるので、エアコンの対角線上に上向きになるように置き、空気をかき混ぜましょう。家具などの上に置くと下の方の空気をかき混ぜにくくなるため、床に置くことをおすすめします。
 
風量は最初は強めに設定し、空気の流れができてきたら少し弱めるとよいでしょう。
 

サーキュレーターを併用し、暖房の設定温度を下げることで月500円近く電気代を節約できる可能性がある

エアコンの暖房効果を高めるために、部屋の空気をかき混ぜるサーキュレーターを併用するとよいといわれています。エアコンとサーキュレーターを同時に使用した場合は2台の機器を稼働させることになるため、エアコンのみの場合より電気代は高くなるでしょう。
 
しかし、サーキュレーターの効果によりエアコンの設定温度を下げられる可能性があるため、その場合はサーキュレーターを併用した方が電気代は月500円近く節約できる場合もあるようです。
 
より暖房効果を高めて電気代をおさえられるよう、サーキュレーターの設置場所や風量設定などを工夫するとよいでしょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A Q カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 夫の家事への不安に関するアンケート ライターさん募集